三代目死神が愛した＿＿。9【名探偵コナン×暗殺教室】

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　盛永宅で防衛省の仕事をすることは時々あるが、物として残るものは一切置いていない。電子機器に繋がるものは律が制御してくれる。
　家をひっくり返されようともNOCである証拠は出てこないから、家を空けても大丈夫だ。探る人もいないだろうしね。

　降谷さんだけなら探索されるだろうが、組織の目があってやるとは思えないし、ベルモットとウォッカもしないだろう。……ベルモットは分からないな。無表情見たいとか読めないこと言ってたし今日。

　家を出て少し離れたところにある公園に入り、遊具に腰かける。ここなら物陰に隠れて話を聞かれる心配も、読唇術で口を読まれる心配もない。
　あとは盗聴器類の確認をして、ジンと話を始める。


「ジン。組織内に私(死神)の情報が洩れているのを小耳に挟んだんだが。私のことを知っているのはあなたとボスの2人だけだ。ウォッカにでも話したのか？」
「なに？ どこから聞いた情報だ？」
「組織の研究員」


　死神として疑いの目を向けていることを示唆するのと同時に、シロの情報が届いているかどうかも確認する。
　シロが組織に逃げたってことしか私は知らないが、1人では生きていけない体なわけだし、研究員として足を踏み入れているだろう。

　そうじゃなくともデータを消して来いと言われているから、こう言っておかないと自由な行動ができない。


「知らねぇな。お前の顔を覚えている奴が組織内にいる可能性は？」
「0だとは言い切れない。しばらく調べさせてもらうが、構わないな？」
「あの方にも伝えておこう」


　シロの情報はまだ流れていないし、それによって私がNOCだと疑われていることもない。
　これで先に種は蒔けた。
　仮に後でNOCだと吹き込まれたとしても、本気で疑われることはないだろう。

　その後コンビニでおつまみやお酒を買い足し、帰る。正直コンビニにいるジン面白かったし、店員がビビッて通報装置に手を伸ばしているのは笑った。衝動で押されても困るから私は優しく接しておいた。




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