三代目死神が愛した＿＿。9【名探偵コナン×暗殺教室】

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　さっさと帰ってほしいので、ベットの縁で腰を落ち着かせたジンの腕を引っ張るが、力の差が圧倒的すぎる。全然動いてくれない。
　テコ使えば動かせるがな……！ 私は女なんだジンみたいな大柄な男動かせるわけないだろ！


「ねぇベイリーズ。明日久しぶりに買い物にでも行かない？」
「なら僕が車出しますよ」


　明日会うならこのまま泊ってってもいいわよね？ ってことかこの野郎。
　何も予定なかったらそれでもよかったけど。てか別に泊って行ってもいいけど徹夜確定になるやつ。


「ごめん、明日は予定あるんだ」
「あらそうなの。何の予定？」
「それは……」


　組織の内部を調べようと思ってなんてこんなところで言えるわけがない。
　言い淀んだ私を見てベルモットは、何もないならよくない？ って顔をしてくる。正直すっごい迷惑だ〜こんなこと思いたくないけどさ！


「わかったよ。泊ってっていいけど明日は本当に予定があるんだ。ごめんね、ベルモット」
「そ、遠慮なく泊まらせてもらうわね」


　やっぱり目的はそっちかよ。
　結局全員盛永宅に泊まることになり、ソファやテーブルを動かしてリビングに布団を敷き詰め、全員寛ぎだした。

　隙だらけ……。
　まぁでも確かに、この中にNOCが2人もいるとは思わないだろうし、油断するよねそりゃ……。
　このままただ寝ることもなく、バーボンが我が物顔でお酒を持って来てジンとベルモットに睨まれたり、なんでか知らないけどジブリ映画を誰も見ていないのに流したり、皆好き放題やっていた。


「ジン、話がしたいんですけど、ついでに買い出しに行きませんか？」
「つれないわね。ここで話したらいいじゃない」
「悪いねベルモット、ジンにしか話せないことなんだ。明日に関わること」


　ジンは何か察してくれたのか、着崩していた服を直して外へ出る準備をしてくれた。
　バーボンは怪しむような目つきを一瞬したが、降谷さんには後でいくらでも説明するし、シロのこと調べるついでに入手したデータは全部くれてやるから、許してほしい。




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