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状況は説明してもらったが、ジンは私を押し倒したままじっと見つめてくる。
重力によってサラッと落ちてくる髪が顔をかすめ、少しくすぐったい。
ウォッカとかならこのままキスしてからかってもよかったんだけどなぁ。ジンは面白い反応見せてくれないだろう。
えー……これどうしよ。
握っているナイフを突きつけるわけにもいかないし、とりあえずヘッドボードに置いて危害を加えるつもりはありませんアピールする。今しても仕方がないが。
「寝ろ」
「まだ言いますか。無理です」
「じゃあ真顔になってちょうだい」
「この顔をキープしていないと毒が……」
「嘘つかない。貴方の本名バラすわよ」
はーん。これ真顔見せないとどいてくれないなさては。
別に減るものじゃないし、一回見せれば今後言ってくることはないだろう。
面白くもなんともないだろうにと思いながら顔の筋肉を緩めようとすると、バーボンからものすごい圧を感じる。
「ジン、最後の警告です。どいてくれませんか？」
真顔見せてもいいけどバーボンが……降谷さんが見せるなって顔してくるからさぁ。組織の命令より降谷さんの命令聞くしかないじゃん。
正体聞かずに信じてもらうっていう話になってるんだし、できるだけ、さ？
ジンはそれでも動かなかったため、足を上げ急所に……はさすがにかわいそうだからフェイクにしといて、みぞおちを殴っておいた。
力が抜けた隙にジンの下から抜け出すと、ウォッカとバーボンは自身の股間を抑え顔を青ざめさせている。蹴ったふりはしたけど蹴ってないじゃん。
「自業自得です。警告はしましたから。皆もさっさと帰ってくれないか」
「あら、私も帰すの？ 今度家呼ぶって言ってから随分と時間経ったけれど」
「あー……ごめん。いろいろとあって……ごめんなさい」
口元はキープしたままシュンッとしてみると、ベルモットは「いいわよ」と優しく頭を撫でてくれた。
その優しさに気持ちが浄化されるような、罪悪感での気まずさがあるような微妙な気持ちになる。
ジンに対してもだ。笑っていない顔が見たいからっていう理由だけで家来るってどういうことよ、本当に。
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9ねみ(プロフ) - 千々さん» コメントありがとうございます！文章の書き方など褒めて頂いて嬉しい限りです……！ありがとうございます！のろのろ更新続いてしまっていますが、最後まで楽しんでください！ (3月4日 12時) (
レス) id: 4b06e7d09d (このIDを非表示/違反報告)
千々(プロフ) - あまりに面白くて昨日と今日で一気読みしてしまいました！文章の書き方、心情描写、展開に至るまで全てが大好きです！実を言うとコナンに関してはにわか知識しか持ち合わせていないのですがこの作品を読んで原作に興味が湧いてきました！素敵な作品ありがとうございます (2月11日 9時) (レス) id: 1d9d509371 (このIDを非表示/違反報告)
9ねみ(プロフ) - 聖奈さん» 聖奈さんありがとうございます！お待たせいたしました！これからも楽しんでいただけるよう頑張ります！ (12月29日 20時) (レス) id: 4b06e7d09d (このIDを非表示/違反報告)
聖奈 - 好きです！！！ほんっとに面白い！この小説に出会えてよかったです、最新楽しみにしてます頑張ってください(^^) (12月9日 23時) (レス) @page5 id: fdcdb1e8d6 (このIDを非表示/違反報告)
9ねみ(プロフ) - ますしんさん» ますしんさん、ありがとうございます！書き方については度々悩んでしまうので、高度なんて言っていただけるなんてとんでもない励みになります……！大変嬉しいコメントを頂けたので、楽しんでいただけるよう頑張ります！ (9月7日 1時) (レス) id: 4b06e7d09d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：9ねみ | 作成日時：2023年8月21日 22時
