三代目死神が愛した＿＿。9【名探偵コナン×暗殺教室】

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　ウォッカに催促するようニコッと殺気を向けると、ウォッカはビクッとして慌てて説明しだした。


「いやっ、ベイリーズの表情って分かりやすいけど口の弧が変わったところ見たことねぇよなって話をベルモットと話してたんだよ。でそしたら……」

◇

「僕はベイリーズの笑ってない顔見たことありますよ」
「は？」


　バーボンのその言葉に最初に反応したのは俺でもベルモットでもなく、兄貴だった。


「いつ。どんな時だ」


　兄貴は先ほどまで椅子に座って休んでいたはずだが、すぐさまバーボンに近付き拳銃を突きつける。
　どこに怒る要素があったのかと考えるが、やっぱりわからない。
　ベルモットもバーボンを睨みつけている。


「そんな躍起にならないでくださいよ。彼女相当寝不足だったらしく、車移動してるその時にです」
「おいベルモット、ベイリーズの家何処だ」
「知らないわよ。今度招待するって言っておきながら呼ばれてないもの」
「僕知ってますよ」


　バーボンは兄貴に拳銃を突きつけられても物怖じせず、むしろその状況を楽しんでいるようにニッコリと笑う。

　そんなことより、なんだこの状況……。兄貴こんな人だったか……！？
　ベイリーズが仲間になり仲を深めてから、少し感情豊かになったような気もしなかったわけでもねぇが……。ここまでベイリーズがジンの兄貴を変えたってことか！？

　バーボンの奴は少しからかい煽るようにベイリーズの住所を教えると、兄貴はバーボンを押しのけるだけで何もせず、車の方へ早歩きしていった。


「待って私も行くわ」
「……ぉ、あ、車出しやすぜ兄貴！」
◇

「で、その後を僕が追ってきたっていう感じです」


　追ってきただけですよ感出してるけどアンタがけしかけたんじゃねぇか降谷さんっ！ 嫌がらせっすか！？ あとジンで遊ばないで危ないッ……。




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