三代目死神が愛した＿＿。9【名探偵コナン×暗殺教室】

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　それからしばらくしてFBIが到着したようだ。駐車場から慌てて院内に駆け込んでくるFBIの姿を確認し、隙間から見ていたカーテンを完全に閉める。


「コナン君……いや、工藤君も話聞く？」
「当然」


　他のFBIメンバーに会うのは、赤井さんの正体を暴く前ぶりかな。
　赤井さんとコナン君は、FBIにも私の正体を隠し通してくれており、ベイリーズが味方であるというところまでしか知らない。

　できれば今後も隠したいところだが、赤井さんが身動きをとれなくなるとコナン君を通してでしか連携が取れなくなってしまう。
　それでも別に構わないっちゃ構わないけど、この子に身勝手な動きをされては少し困る。


「なっ……」
「ベイリーズ……！」
「待ってキャメル！ ベイリーズは味方……よね！？ クールキッド！」
「あ、うん」


　あ、うんって。肯定の仕方軽いな。
　病室に入り私を見た瞬間、キャメル捜査官が私に拳銃を向けたが、それをジョディ捜査官が少し迷いながら止める。
　ま、味方と言われてもどこの所属か知らなかったら疑いはでるよね。


「防衛省から連絡をくれたのは……君か？」
「はい。キャメル捜査官とジョディ捜査官は一度お会いしたことありますね。改めまして、防衛省の殺崎Aと申します。組織内のコードネームはベイリーズです」
「あなた……防衛省からの諜報員だったのね……！？」


　予め準備しておいた椅子に3人を座らせる。私が防衛省の人間であるということは伝えてもいいが、それ以上深い話をするつもりはない。あくまで赤井さん不在時の情報共有をどうするか話し合うためだ。私としては他の組織との連携もあるため、上層部同士連絡を取り合ってほしい。

　3人の頭がちゃんと落ち着くまで軽い話をし、落ち着いてきたころに赤井さんの容体について話す。FBIにとって赤井さんはかなり信頼されている人物なようで、一命は取り留めているというものの、いつ目を覚ますかわからない状態に心配を露にしていた。

　今後の情報交換については私の希望通り、上層部が行うという話で落ち着き、連絡先を交換して私はチャチャッと病院を後にした。

　別にこの後組織の任務があるわけでもないが、捜査権限すらないFBIと話していても時間の無駄だもん。コナン君はFBIが大好きなようで、そのまま病院に残った。




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