piece50 〃 ページ50
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ゴクリ。
詩さんは口元まで運んだケーキを一度止め、唾を飲み込んだ。
警戒している……？
そしてパクリとケーキを食べた。
「んん〜！ はぁ……何これ美味しすぎる。見た目からして美味しいのに味も美味しいのナニコレ」
詩さんは頬に手を当て、文字通り蕩けた顔をした。
食べる前のアレは警戒していたんじゃなくて……単純に美味しそうなケーキを前にしてドキドキしてただけ……！？
その後も一口一口味わうようにケーキを頬張っていく。
途中でオレンジジュースを飲むその姿はまるで子供だ。
「凄い美味しそうに食べますね」
「わ……み、見ないでください恥ずかしい……！」
「あ、すみません。本当に美味しそうに食べるものですからつい……」
安室さんもカウンター越しにこちらを見ていたが、それに気付いた詩さんは顔を赤くさせ、いじけたようにオレンジジュースを啜った。
子供にしか見えねー……。
「詩さんっておいくつなんですか？」
「24です！ 安室さんは？」
「僕は29ですよ。5つ違うんですね、僕たち」
「……ははは、嘘がお上手で。で、本当はいくつなんです？」
「えっと……29です」
詩さんは固まり、カチコチになりながら俺の方を見る。
本当だし頭を縦に振ると、詩さんはガクンと下を向いた。
「羨ましいずるいなんでそんな……。コナン君！ 沖矢さんってお酒飲めるかな！？」
「沖矢……？」
「え、うん。の、飲めると思うけど……」
詩さんは俺の肩をガシッと掴み、顔を近付けてきた。安室さんは昴さんの名前に反応し、顔を強張らせている。
そんなことに気付いているのか気付いていないのか、詩さんは俺の返事を聞くと片手で拳を作って目をメラメラさせながら言った。
「よし、飲もう。今日は飲む」
「詩さん、僕も飲めるんですが、今度どうですか？」
「えっ……すみません、今日会ったばかりですし……って考えたら沖矢さんも2回しか会ってないな……。あ、今日会ったら3回か。やっぱ飲むの辞めよう。うぅ〜童顔羨ましい……」
そう言った詩さんは、項垂れながら再びオレンジジュースを啜った。
この人、本当に黒なのか？
ただの大きい子供にしか見えねぇんだけど……。
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ありがとうございました。
続編でもよろしくお願いします！
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9ねみ(プロフ) - 桜坂小月夜さん» ご指摘ありがとうございます！東都（米花町）の位置づけに関しては曖昧なので「東京＝東都」ではなく、「東京都東都市（東京の中に東都がある）」という解釈で書きました。東都でも東京でも物語に支障はないので桜坂小月夜さんの解釈で脳内変換して頂ければと思います (2020年6月7日 12時) (
レス) id: 248753478e (このIDを非表示/違反報告)
桜坂小月夜(プロフ) - １０話の東京ってところは多分東都だと思います。細かくでごめんなさい (2020年6月7日 10時) (レス) id: 5a89b02b98 (このIDを非表示/違反報告)
9ねみ(プロフ) - リャオトンさん» んー、特に考えてなくてノリで書いてる部分もあるんですけど……。とりあえず日本とE組大好きです！笑 あとはー、盛永詩の少し大人しめバージョンな感じで書くようにしてます。堅苦し過ぎずふざけ過ぎずな感じの……。わかりずらくてすみません！ (2020年4月27日 12時) (レス) id: 248753478e (このIDを非表示/違反報告)
リャオトン(プロフ) - 質問ですが、夢主ちゃんの素の性格はどんな感じですか？忙しければ答えなくて、いいです！すいません！ (2020年4月26日 23時) (レス) id: 4ccf657d3b (このIDを非表示/違反報告)
9ねみ(プロフ) - リャオトンさん» えええええマジですか、最近の小学生すごい……。私は砂糖入れても飲めないです……笑 (2020年4月26日 7時) (レス) id: 248753478e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：9ねみ | 作成日時：2020年4月16日 11時
