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ジンは少し考え込むかのようにお酒を口にする。
「仕事用の名前くらいはあるだろう。俺はジンだ」
「仕事用の名前、ですか。そうですね……耳を貸していただいても？ どこで誰に聞かれているか分かりませんので」
ジンの方に顔を向け、確認する。
そこで目がバチりと合った。すぐに逸らし何も言わないので、良いという事なんだろう。
私はジンの傍により、口に手を添え耳元で先の質問に答える。
師匠、兄弟子。
名前、受け継がせてもらうよ。
「死神、と名乗らせていただいています」
それを聞いたジンは目を見開く。
世界最高の殺し屋と呼ばれた名前。裏の世界では知らぬ者等いないと言われているほど有名な名前。
だがここ数年、聞くことが格段と減った名前……。
当然、ジンは警戒を強めた。
ちなみに状況がわかっていないウォッカは、周囲にクエスチョンマークを飛ばしまくっている。かわいいな、おい。
私は元の席に戻り、お酒を飲む。
「詳しいことは人の耳が届かぬ場所で」
「……それにしては普通の
先程銃で殺したことを言っているんだろう。
きっとジンは私を偽物の死神だと思っている。本物の死神は痕跡を残さずに暗殺を遂行することで有名だから。暗殺時に姿を見せたのが不自然だったんだろう。偽物で間違ってはないが。
「依頼人からの希望でしてね」
「……ウォッカ、少し待機してろ」
「え、兄貴どこへ……」
ジンは立ち上がり私を見て店を出た。「来い」ということか。まだ一杯しか飲んでないんだけどなぁ。
ひとまず一杯分のお金をその場に置き、私も店を出た。
「人の耳が届かない場所、だったな。お前が指定しろ」
「じゃああっちで」
適当に近くの場所に来る。人の気配はない。
ジンが聞きたいことは分かっているので、先に口を開く。
「まず改めて名乗らせてください。三代目死神です」
私はジンと向き合い、右手を左胸に当て軽く腰を折る。
「三代目？」
「えぇ。初代死神は師匠、二代目死神は兄弟子です。名を受け継ぐにはまだ力不足ではありますがね……」
「初代と二代目はどうした」
「現役であれば代が変わることはありませんよ」
その言葉で初代と二代目が既にいないことを察してくれたようだ。
だがジンの目はドンドン鋭くなっていく。
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9ねみ(プロフ) - 桜坂小月夜さん» ご指摘ありがとうございます！東都（米花町）の位置づけに関しては曖昧なので「東京＝東都」ではなく、「東京都東都市（東京の中に東都がある）」という解釈で書きました。東都でも東京でも物語に支障はないので桜坂小月夜さんの解釈で脳内変換して頂ければと思います (2020年6月7日 12時) (
レス) id: 248753478e (このIDを非表示/違反報告)
桜坂小月夜(プロフ) - １０話の東京ってところは多分東都だと思います。細かくでごめんなさい (2020年6月7日 10時) (レス) id: 5a89b02b98 (このIDを非表示/違反報告)
9ねみ(プロフ) - リャオトンさん» んー、特に考えてなくてノリで書いてる部分もあるんですけど……。とりあえず日本とE組大好きです！笑 あとはー、盛永詩の少し大人しめバージョンな感じで書くようにしてます。堅苦し過ぎずふざけ過ぎずな感じの……。わかりずらくてすみません！ (2020年4月27日 12時) (レス) id: 248753478e (このIDを非表示/違反報告)
リャオトン(プロフ) - 質問ですが、夢主ちゃんの素の性格はどんな感じですか？忙しければ答えなくて、いいです！すいません！ (2020年4月26日 23時) (レス) id: 4ccf657d3b (このIDを非表示/違反報告)
9ねみ(プロフ) - リャオトンさん» えええええマジですか、最近の小学生すごい……。私は砂糖入れても飲めないです……笑 (2020年4月26日 7時) (レス) id: 248753478e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：9ねみ | 作成日時：2020年4月16日 11時
