三代目死神が愛した＿＿。【名探偵コナン×暗殺教室】

piece35　バーボンside ページ35

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　今日の任務はUSBを奪ってくること。
　相手はまだ使い道があるから生かしておけと言われた。
　元々ベルモットと2人での任務だったが、相手の警備が普段より多く、USBの場所も不明なので、急遽ベイリーズが呼ばれた。ベルモットは嫌な顔をしたが、殺しはなしだと聞いて渋々了承。


「初めまして、バーボンです。あなたがベイリーズですか？」
「えぇ、初めまして。ベイリーズです。これからよろしくお願いします」


　ベイリーズは僕を見て一瞬顔を歪めたような気がしたが、薄暗かったし多分気のせいだろう。
　ベルモットから“人畜無害純粋無垢そのもの”と聞いた時はさすがに言い過ぎだろうと思っていたが、見てみれば確かにと納得してしまった。

　ジンが運転し僕が助手席、ベイリーズとベルモットが後部座席に座り、目的地に着く前にベルモットがベイリーズのメイクを仕上げる。初めてジンの助手席に座ったので違和感がすごかったのは言うまでもない。


「1時間経っても見つからなかったら一度戻って来い」
「了解」


　駐車場に到着し、ジンは車内で待機。インカムで主な指示を出す。
　メイクをし着飾ったベイリーズは、合流した時とは大違いだった。さすがベルモット。


「じゃあ、私はその辺の男引っ掛けて入るから。ベイリーズ、十分に気を付けてね。少しでも危ないと思ったらジンの所に戻るのよ」
「えぇ。ベルモットも気を付けて」


　今回は1、2階でパーティーが開催されており、それより上の階は会社の事務室になっている。
　USBの正確な在りかは分からないが、組織と関りのある会社の主要人物が持っているか、主要人物の使っている事務室にあると目を付けている。事務室に入るには鍵がいるので、どの道主要人物と接触しなければならない。

　基本的な作戦は、パーティーに潜入後、主要人物に近付きハニトラを仕掛け、あればUSB、なければ鍵を入手し捜索を開始する。見つからなければ情報を交換しながら臨機応変に動く。


「ではこちらも行きましょうか」
「はい、失礼……します」


　中に入るためベイリーズをエスコートしようとすると、遠慮がちに腕に手を回した。
　ハニトラもできると聞いていたが……慣れていないのだろうか？
　いや、発言はジンに似ているが口だけだとベルモットが言っていたような気がする。
　……大丈夫か？




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