三代目死神が愛した＿＿。【名探偵コナン×暗殺教室】

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「どうしました？」
「本当にあの辺りに自宅が？ ここからは少し遠いのではと思ったんですが……」

　なんだ？ 別に遠くはないでしょ。

「えっと……？ そうですけど……」
「へぇ〜お姉さん遠い所から来てるんだ！」


　糸目の男性の足元から声がし、見てみると大人しい子どもの1人もこちらに来ていた。


「遠いって言っても30分くらいだよ！ でもどうしてそんなことを？ 私は遠いとは感じてませんけど、普通に自宅から離れている場所でアルバイトされている方は結構いると思うんですが……」
「あぁいえ、もしあの辺じゃなかったならやはり送った方が良かったかと思いまして。まぁ無事に帰られたようなので聞く必要はなかったですね。あ、私沖矢昴です」


　沖矢昴、か。
　この前は暗かったこともあって体格まで気にしてなかったけど、この人結構鍛えてる。それに加えて警戒してるって、絶対何かあるじゃん。


「私は盛永詩っていいますっ！」
「僕は江戸川コナン！」
「俺小嶋元太！」
「私は吉田歩美！」
「僕は円谷光彦です！」
「それでこの子が、灰原哀ちゃん！」
「僕たち5人合わせて！」
「少年探偵団！」


　えーっと、江戸川コナン君だっけ？ が、沖矢さんと私に続いて自己紹介すると、他の子ども達まで自己紹介を始めた。元気なのはよろしいですが店内お静かにお願いしまーす。
　……っておい。ツッコミ要素！ 江戸川コナンって何！？ 偽名臭強すぎるんだけど一周回って考えすぎ！？


「皆探偵さんなんだ！ かっこいいね〜。あ、お会計しますか？」
「もういいのかの？ あと1つずついいぞ？」


　という1人だけ名乗っていない老人が言うと、子ども達はまた店内を歩きだした。
　コナン君の名前について触れたかったが、変に刺激するのはダメだと思い聞かないことにする。


「あのおじいさんは？」
「阿笠博士(ひろし)さんですよ」
「阿笠……あれ、皆苗字違うみたいですけど、どなたかの血縁者ではないんですか？」
「灰原が阿笠博士(はかせ)の家に居候しててよく遊びに行くんだ！」


　阿笠博士博士(ひろしはかせ)？ 名前と俗称が同じってそんなことある！？


「博士って、なんかすごそうですね？ 何をされてる方なんですか？」
「発明家だよ。ゲームは面白いものもあるけど、他の発明品はくだらない物ばっかり」
「ゲームとか作るんだ！？ すごいねぇ！」


　あぁ、なんかすごい白衣似合いそう。




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