三代目死神が愛した＿＿。【名探偵コナン×暗殺教室】

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　その後、部屋は別だが同じホテルを取っており、2人は夜まで待機していると言うので、私は色々準備すると言って結局別行動になった。
　セーフハウスの準備は防衛省に頼んであるので、この時間を使って防衛省に赴く。


「殺崎A、戻りました」
「ご苦労。潜入は順調か？」
「はい。ベルモットの連絡先も入手しました」
「A、こっち座って。休憩しながら報告しなさい」


　イリーナさん＿＿ビッチ先生に手招きされ、ふかふかの椅子に座ると、肩をマッサージし始めた。
　あぁ〜気持ちい。ビッチ先生良い嫁になれるな。あ、もう烏間先生の嫁だったか。


「思ったんだが、ただ偽名を名乗るだけならともかく、戸籍まで用意して偽装してるなんて事がバレたら、何か隠そうとしていると怪しまれるんじゃないか？」
「単純に本名を隠したかったと言えばいいんじゃないですか？ 本名を隠さなきゃいけない理由はないですけど、桜間戸籍と盛永戸籍とでは出来が違い過ぎる。桜間戸籍まで偽物と疑われても、なぜ盛永戸籍も同じように作らなかったのかと疑問が出るでしょう？ 作らなかったのではなく作れなかったのではという思考に入れば、桜間の方が本物という結論が出る」


　烏間先生が淹れてくれた紅茶で喉を潤しながら話をする。紅茶おいし。
　ビッチ先生は話に追いつけないかもな〜なんて思っていたら、質問が飛んできた。


「そういう思考に入らなかったら？」
「入らなかったら入らなかったでいいんです。ジンとボスは、私が2つ戸籍を用意した事を既に知っているから」
「え！？」


　これには烏間先生も驚いたようで、それを表情に出していた。というより、聞いていないぞという表情……。申し訳ない。


「2人は私が死神だと知っているから、元々戸籍がない事も知っている。他のメンバーに死神だとバレないために、2つ準備したよーと、話したんです。桜間戸籍が偽装しているとバレても、2人にカバーしてもらいます。
　要は、防衛省では殺崎Aの存在を隠すために、組織では死神の存在を隠すために、2つ戸籍を用意したんです」


　2人は、そこまで考えていたのかと感心していた。
　納得した烏間先生は、なんだか申し訳なさそうに口を開く。


「潜入しながら他の仕事はできそうか？」
「はは、やりますよ。規模や危険度が今までよりずっと高いだけで、業務内容は何も変わってませんから」


　その後他の報告も済ませ、難航していた事務処理を手伝って防衛省を出た。




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