三代目死神が愛した＿＿。【名探偵コナン×暗殺教室】

piece2‐‐潜入 ページ2

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「烏間室長、任務終わりました」
「あぁご苦労。……イリーナは？」


　防衛省に勤務してから約4年。正確な年齢は不明だが、戸籍上26歳だ。
　優れた殺し屋は万に通ずる。
　師匠から……殺せんせーから学んだことを生かし、防衛省の仕事はすぐに慣れた。
　今回の任務はイリーナさんと、中規模組織の制圧任務。


「亡くなりました」
「そうか」
「なんでよ！」


　室長室のドアがバンっと開かれる。
　イリーナさんに死んだことにしてと頼まれたが、任務終了後の構ってアピールはいつものこと。私と烏間室長は気にせず報告を続けた。
　イリーナさんはムスっとした顔をして報告が終わるまで隅っこでいじけている。


「……と、報告は以上です。何か質問などありますか？」
「大丈夫だ。……ところでイリーナ」
「なによ？」
「報告はお前の仕事だろう」


　あからさまにギクリと肩を揺らすイリーナさん。


「だってぇ！ アナタだってAの方が分かりやすいって言うじゃない」
「分かりにくくてもいいからお前がやれと言ったらやるのか？」


　鋭い烏間室長の視線を受け、目を逸らすイリーナさん。
　演技すればいいのにと思うが、これも構ってアピールなのかもしれないと考えたらなんだか微笑ましい。
　いつもの烏間室長のお説教が始まり、私はその様子を見守ること数分。


「そうだ、殺崎さん」
「はい」
「次は潜入捜査をお願いしてもいいか？ これはかなり危険な任務で長期戦になるだろうから断ってもらっても構わない」


　そう言った烏間室長の目はいつもより厳しく、それでもまっすぐ私を見た。
　あの時＿＿鷹岡相手に渚を選んだ時と同じ目だ。


「危険とか関係ありません。やります」


　下される任務はすべてやり遂げる。
　それが遠回しにでも日本を守ることに繋がるのだから。




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※現実では人名漢字に「殺」という漢字は使えません(戸籍登録できない漢字です)。
　書いている途中に知ったので、夢小説ということでスルーしていただけるとありがたいです。

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