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兎も角、彼が私の趣味について知っているのは、
その時に配られた自己紹介カードのせいだろう。
いつだったか、1週間ほど前に、
ある人気者で明るい関西人が、
一年生全員にそのカードを配っているという話を聞き、
私も嫌々参加し、その関西人のお友達である亮平に渡した。
それ経路で、もしかしたら今目の前に居る彼にそれが渡ってしまったのかもしれない。
「嗚呼……そういうこと」
「うん、そういうこと」
うーん、と私が考え出したせいか、少し気まずい空気が流れる。
「まぁ、良いかな」
「……えっ、本当!?」
作詞作曲って、自分の為にもなりそうだから
という相変わらずの国語について考えた答えを導き出すと、
彼は大袈裟すぎるほどに喜んだ。
「やったー! 本当にありがとう、Aさん。
あっ、俺は渡辺翔太です、よろしくね。」
「うん。よろしく、翔太くん。知っているとは思うけど、羽田Aです、
好きに呼んでね」
連絡先を交換した矢先、私達は一旦解散。
つい数秒前まで一緒にいた塩顔美声くんの顔を思い出すと、
何故か堪えきれずに笑ってしまい、周りからは少々白い目で見られた。
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作者名:歌星 | 作成日時:2022年6月3日 16時