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「テヒョンくん!連絡先教えてくれない?」
友人の開口一番はそれだった。
「え!?あんたまず自己紹介しなよ!」
驚いて思わず友人にツッコむと、ポカンとしていたテヒョンくんとジミンくんが同時に吹き出して、お腹を抱えて笑っている。
だって、まずは挨拶したりとかさ、名乗ったりとかさ、普通それからじゃないの?
「いいよ、交換しよ〜!」
え!テヒョンくんOKしちゃうの!?
それで本当にいいの?
私が驚いている間にも、お互いスマホを出して既にやり取りを始めている。ホソクさんは我関せずって感じでどっか向いてスマホいじってるし、これもしかして迷惑がられてるんじゃない?
「Aちゃんは誰の連絡先がいい?」
テヒョンくんは友人との連絡先交換を終えると、今度は私に声をかけてきた。普通に友達に話しかけるみたいに喋るから驚いた。
「な、なんで私の名前知ってるの!?」
「なんでって、Aちゃん達有名じゃん。それより、誰の連絡先聞くの?」
有名ってなに?しかもなんで私まで連絡先聞く流れになってるの!?
しばらく口篭っていると、追い討ちをかけるように催促され、焦ってジワリと汗が滲む。
ええい!どうにでもなれ!
「ホ、ホソクさん!、、、連絡先聞いても、よろしいでしょうか?」
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作者名:umbrella | 作成日時:2024年3月5日 18時