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「ホソクくん、まじで王子様みたいだった〜!格好良かったよ〜!」
「本当に!?嬉しいなぁ〜」
「ねぇ、彼女とかいないの?」
「いないっす〜!」
、、、あの先輩ガチ狙いじゃん。聞きたくなくても聞こえてくるし、てか絶対周りに聞こえるように言ってるし。気になって耳すましちゃってる私も私だけどさ。
「ねぇ、あれいいの?」
突然肩を叩かれ、びっくりして顔を上げると、いつの間に来たのか友人が隣に座っていた。
「え!?いつの間に来たの!?」
「たった今来たとこ。それより、あれいいの?」
あれって、ホソクのことだよね。正直言うと、私がここに来たら、ホソクは私のところに移動して来てくれるんじゃないかって自惚れてたんだよね。実際は全然そんな事なくて、目すら合わなくて。ほんと、自惚れてた自分が恥ずかしくて泣きたくなった。彼女でも何でもないのにね。嫉妬したって泣き付く権利なんかないのにね。
「いいわけないじゃん。」
でもそんな上手に割り切れないのが今の気持ちなわけで。素直に友人に本音を言ったらちょっと笑われた。
「まぁ、私に考えがあるから焦らず待ってな。」
なんだろう、なにするつもりなんだろう、、、。
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作者名:umbrella | 作成日時:2024年3月5日 18時