検索窓
今日:40 hit、昨日:27 hit、合計:27,275 hit

HS side ページ33

.


シャワーを頭から被って、だんだんと冷静さを取り戻すと、自分の馬鹿さ加減に腹が立ってきた。

この前テヒョンから、Aに彼氏はいないって聞いて少しホッとした。じゃあ写真の男は誰だよっていう疑問は残っているけども。とにかくホッとしたんだ。だけど、ずっとカトクも返してないままだったし、今更なんて切り出していいか分からなくて。ダンスステージも、もしかしたら来てくれないかもって思ってた。

ステージの上からでもAのことはすぐに見つけた。ユンギヒョンと楽しそうに話すAを見て、俺はカトクすら送れてないのに、って、自分のヘタレ具合にさらに嫌気がさした。

ヤケクソになって飲んで、みんなにもAにも迷惑かけて。来てくれて嬉しかったくせに碌に喋れもしないで。挙げ句の果てに家に連れ込んで、そのまま放置とか。

なにやってんだ俺は。


とにかくAに謝らなきゃ。急いでシャワーを終えて、適当に着替えて、濡れてる髪なんてそのままでいい。早く謝らなきゃ。

タオルを引っ掴んでドタバタと寝室に戻ると、Aの姿がなかった。

え、まさか帰った!?

慌ててトイレやリビングを探してみたけどどこにもいなくて。最悪、やらかした、絶対嫌われた。もう絶望しかない。

まだ出て行ってからそんなに経ってないはず。追いかけようか?でも追いかけてなんて言う?幻滅したとか言われたら俺まじで泣く自信あるよ?立ち直れないよ?

悩んだ挙句、電話にしようとスマホを手に取ると通知が1件。開いて見るとAからで、「明るくなったから帰るね。寝ちゃってごめん!」って可愛らしい絵文字付きのメッセージ。


.

34→←HS side



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (63 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
87人がお気に入り
設定タグ:BTS , ホソク , J-HOPE
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:umbrella | 作成日時:2024年3月5日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。