想い合ってたんだってさ。 (ページ25)

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「Aいた〜！」

ふとテヒョンの声がして振り返ると、髪の毛をふわふわさせながら走ってきた。

「バーベキュー以来だね。明日のダンスステージ見に来るでしょ？」

「うん、明日行くつもりだよ。」

「良かった。なんか最近ホソギヒョン元気ないからさ。Aが来たら元気出るかも！」

、、、それはないんじゃない？
だって連絡返ってこないし。もう私のことなんか忘れてるんじゃない？

「あれ？Aも元気ないの？」

「う、ううん！そんなことないよ！明日楽しみにしてるね。」

なるべく気持ちを悟られないように明るく振る舞う。

「あ、ちなみにAって彼氏いないよね？」

「え！？なに急に？彼氏いないけど。出来るもんなら欲しいけど。」

「だよね〜！あ、俺練習行かなきゃ！またね〜！」

風のように去っていくテヒョン。なんだったんだ？まぁ、テヒョンが謎なのはいつもの事か。理解しようとするだけ無駄だね。

講義室を出ると一気に暑さを感じる。もっと建物全体に冷房を効かせて欲しいものだ。掲示板の横を通り過ぎる時に視界に入るダンスサークルのポスター。集合写真の真ん中でピースするホソクを見て、ちょっと切なくなった。

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