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「お前、女にばっか働かせてんなよ。」

ユンギさんは私の気持ちなんて知らないはずだけど、なんだか代わりに怒ってくれたみたいだった。ホソクは驚いて「ごめん!」と勢いよく謝ってきた。

「A、疲れたろ?向こうの川辺でちょっと休憩してこい。ホバ、ついてってやれ。」

「お、おう。」


ユンギさんに促されて、二人並んで川辺まで歩く。日陰が多くて涼しい。さっきの騒がしさが嘘のように、ここだけ時間が切り取られたような静けさだった。

「Aごめんね。Aは初めて会う人も多いのに、ヒョンがいるからって勝手に安心してた。」

「大丈夫だよ!ユンギさん意外と優しかったし!」

「、、、なんか妬けるなぁ〜!」


あ、いつものホソクだ。そうやって私を期待させる。こんなにも簡単に私を有頂天にさせる。期待しちゃいけないって分かってる。だけど、2人きりでいればさっきまでの苦しさなんてどっか行っちゃって。

足元の砂利が増えてきてバランスを崩せば、私の手を取って「俺、多分酔ってるから支えられる自信ないけど」って笑うホソク。

支える自信ないくせに、じゃあなんで手繋いでるの?誰にでもこういう事する人じゃないって、とっくに気付いてるよ。

だけど、好きと伝えるにはまだ勇気が足りなくて。あわよくばホソクから言ってくれないかなぁって、ズルいこと考えてる。


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作者名:umbrella | 作成日時:2024年3月5日 18時

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