想い合ってたんだってさ。 (ページ20)

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飲み物が入ってるクーラーボックスまで走って行き、中を覗くと氷水に浸かる飲み物たち。中でもよく冷えてそうなコーラを掴む。

「ユンギさん！お待たせしました！」

コーラ3本抱えて走って戻ると、「犬みてぇ」って呆れ笑いのユンギさん。

「、、、1本でいい。あとはお前飲めば？」

「あ、ありがとうございます？」

「ハハッ。あ、そこの皿取って。」

「はい！」

こうしていつの間にかユンギさんの舎弟？助手？になった私。人使いの荒いユンギさんは、あれを取れだの、あれを持って来いだの容赦がない。でもお肉が焼けたら一番に私のお皿に乗せてくれる。厳しいんだか優しいんだか。もしかして、これがツンデレってやつ？

「ヒョン、いつの間にAと仲良くなってるんですかー！？」

ほんのり顔の赤いホソクが私たちの元へやってきた。

実はユンギさんの助手をしながら、チラチラ見てた。ホソクのこと。だから、周りにお酒を飲まされてた事も知ってる。水鉄砲で撃たれて「おぅ！？」って驚いてたのも知ってる。

お箸の持ち方が綺麗な事も、周りには絶えず女の子達がいたことも。

私の知らないホソクの世界が、あったよ。

ユンギさんが人使いの荒い人で良かった。忙しく動いてた方が気が紛れたし、ユンギさんのぶっきらぼうな喋り方が、今は心地良かった。

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