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手、大きかったなぁ。
私がオススメしたケーキ、ホソクさんも食べるのかなぁ。

頬が緩みそうになるのを抑えて閉店準備に取りかかる。入り口の戸締りをしていると、裏から店長が顔を覗かせた。

「Aちゃん、今日のシフトは20時まででしょ?あとやっとくから上がっていいよ」

「分かりました!入り口だけ閉めちゃいますね!」

「ありがとう〜!」


入り口の戸締りだけして、今日のバイトは終わり。バックヤードで着替えを済ませて外に出ると、先ほど帰ったはずのホソクさんが外壁にもたれかかってスマホをいじっていた。

「ホソクさん!?」

思わず声をかけると、顔を上げてスマホをポケットにしまう。

「バイトお疲れさま。はい、これ、Aちゃんにあげる」

そう言って差し出したのは、先ほどホソクさんが買っていったケーキの袋。中身はブルーベリーケーキのはず。

「姉さんと俺で1個ずつ、あと1個はAちゃんの分ね。オススメしてくれたお礼と、閉店間際に行ったお詫び!」

「え!全然気にすることないのに!貰っちゃっていいんですか!?」


「もちろん、そのために待ってたんだから」って優しく微笑むホソクさんに、また。

きゅん。


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作者名:umbrella | 作成日時:2024年3月5日 18時

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