クズ ２ FK ページ5
寂しがりやなKさんを書きたくて、前回のKさん視点です。
寂しいのは嫌。
独りの夜は嫌い。
仲の良い友達と遅くまで呑んで食べてたわいない話で盛り上がる。
それが楽しければ楽しいほど、その後の独りの時間が耐え難い。
前はこんなんじゃなかったはずなのに。
好きな人がいた。
同性だけど、恋愛感情を抱いていた。
もちろん、向こうからしたらただの友達で。そもそも彼女持ちだった。
言う気は無いし、離れる勇気も無い。
ただ持て余した欲と寂しさを埋めるために知らない相手と夜を共にする。
眼を閉じて、キスは無し、後ろからで。
そうすれば誰が相手でも一緒。心を好きな人で満たし、身体は別の人に満たされる。
そう、思っていたのに。
急に身体を反転させられ、キスをされた。話が違うと驚いて眼を見開くと、目の前にギラついた瞳。
柔らかな舌先が唇をつつく。ハッとして口を結んだ。
いいようにはされたくない。
それでもそんな抵抗も長くはもたず、気を抜いた瞬間に入り込まれてしまう。
熱い他人の舌に口内を蹂躙される様にゾクゾクした。
射貫くような視線に、自分も眼を逸らせない。
今心にいるのは、誰？
悔しいから、絶対名前なんか呼ばない。
あんたなんか、知らない。
気に障ったのか、激しくなる行為。
生理的に涙が浮かぶ。
意識が飛んでも終わらない行為に、そんなに俺が欲しいのかと笑いそうになる。
必要とされていると勘違いしてしまいそうだ。
クズだと言い放った。
この関係は対等。だから俺も同じくらいクズ。
さっさと出て行って欲しい。
そばに居て欲しいと言い出してしまう前に。
fin
続く (更新停止中)
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桃しろくま(プロフ) - かなとさん» ご指摘ありがとうございます、訂正しました。 (2019年6月15日 1時) (
レス) id: f1ceb06e24 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年6月14日 22時) (レス) id: 82c100843c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桃しろくま | 作成日時：2019年6月14日 19時
