バレンタイン終わり！ ページ20
三日月「あい分かった」
「分かってないわよこの野郎」
もう昼時。
部屋で呑気に茶を飲んでいる三日月おじいちゃんを閉じ込め説教中。
が、笑っているばかりで反省の色が一向に見えない。
「五虎退が泣いてたんだよ、おじいちゃん」
三日月「それはそれは可哀想なことをした」
「お茶を飲む手を止めろ」
「で、何でそうなった」
三日月「？何がだ？」
「結婚とは？」
三日月「ぁあ！その話か」
「今その話をしてたでしょうよ！」
三日月「む？そうか」
「三日月……お覚悟はよろしいか……」
三日月「い、いや、冗談だ。ちゃんと分かっていたぞ。落ちついてくれ。それは薬研の短刀ではないか」
「そうだよ？柄まで通させてもらう…」
三日月「ま、まて。鶴丸の居場所を知りたくはないのか？」
「仲間を売るのかよ……」
三日月「俺は脅されたと言っても過言ではない。うん」
「と言ってるけどどうなの鶴丸」
後ろにあった襖を勢いよく開けると、仁王立ちをした私の前に聞き耳を立てていた鶴丸が座っていた。
庭に置いてある鹿おどしが音をたて本丸に響く。
ひきつった顔で此方を見上げた鶴丸の顔は青ざめていた。
「何か言い訳はある？」
鶴丸「申し訳なかった！！」
瞬間で土下座をした鶴丸の頭に手を添えて顔を上げさせると、耳より少し高いところで拳にした両手をねじ込むように回した。
その声は何処まで届いたのだろうか。少なくとも、桜の木の下にいた短刀たちには聞こえてきたらしく、大慌てでこの部屋に駆け込んで来てくれたくらいには響き渡っていたらしい。
「三日月」
三日月「」
彼の罰の事は天下五剣ということで秘密にしといてあげよう。
私は全てが終わった本丸の縁側でお菓子を頬張った。
今剣「……だいじょうぶですか、三日月」
「……ぅむ……」
今剣「たてますか？」
「……」
燭台切「全く。彼女を怒らせるからだろう？」
今剣「いったいなにされたんです？」
三日月「それは……」
そのあと三日月は顔を真っ青にして敷かれていた布団の中で丸くなってしまった。
結局何をされたのかは本人にしか分からず、本丸では主を本気で怒らせたら今まで通りには過ごしていけないとか、魂を取られてしまうだとか、そういう噂がしばらく回っていた。
今じゃもう、前と変わらない本丸だけどね。
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篠屋裕季(プロフ) - ……わぁ(すごぉい……) (2019年4月1日 0時) (携帯から) (
レス) id: f2dc7330c9 (このIDを非表示/違反報告)
風鈴(プロフ) - カロさん» わわっ！ありがとうございます！なるべく早く更新できるように頑張りますね！ (2018年7月27日 18時) (レス) id: 67d174a554 (このIDを非表示/違反報告)
カロ - 椎茸……嫌だ!! 無理！そんなパーティー嫌だ!!でも,こんな本丸で、過ごしてみたい……。というか、さすが,清光… 更新頑張って下さいね!! (2018年7月27日 18時) (レス) id: cab3b979f4 (このIDを非表示/違反報告)
風鈴(プロフ) - ダサクシャ522さん» 好きですよー。映画も見ました(笑)素晴らしい作品ですよね。 (2017年8月25日 17時) (レス) id: 67d174a554 (このIDを非表示/違反報告)
ダサクシャ522 - 鋼の連金術○好きなんですか？私録画あります←いつまでおいてんだよ (2017年8月25日 12時) (レス) id: 577bbc7a82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風鈴 x他1人 | 作成日時：2017年1月2日 23時
