粟田口長男いつも有り難う ページ11
「鳴狐って偉いね」
狐「第一声がそれですか」
仕事に疲れて皆と話そうと思ったら、粟田口部屋には鳴狐が1人。
と狐1匹。
何をするでなく、こたつでお茶を飲んでいた。
「仕事疲れた」
狐「それはそれは。いつもお勤めご苦労様です！して、何故ここに？」
「皆と遊ぼうと…」
狐「なるほど。今皆様なら外に出払っております！お呼びしましょう！」
「あ、大丈夫！鳴狐がいるし！鳴狐、私の分のお茶も！」
跛をひきながら鳴狐の左側に腰掛けた。
一瞬私を支えようと立ち上がったが「いい、いい」と言ってさっさとこたつに入ってしまった。
そして近くに来た狐を抱き上げ、物思いに撫でまくる。
「何だお主！このもふもふぬくぬくは！ええい！こうしてくれる！」
狐「ああああ主様？！」
こんな状況でも鳴狐はいつも通り静かにお茶をいれる。
それが私の目の前に置かれたとき、やっと狐を開放してあげた。
呼吸が乱れている狐とは裏腹に上機嫌でお茶を受け取る。
「鳴狐いつもありがとうね」
にっこり笑うと困惑した表情を浮かべた。
微かに、だけど。
「やっぱり長男だからしっかりしてるわ。皆の面倒を陰ながら見ててくれてるでしょ？私が彼等の気持ちを見逃しちゃった時、教えてくれるの助かってんだ」
「これからも頼んますぜ、兄貴！」と身を乗り出してふざけて乱暴に頭を撫でる。ただ撫でたかっただけ。
と、周りの空気が軽くなった。
嬉しい、という証拠。
それに私は少し驚いて、でも同時に嬉しくなって鳴狐の隣に移動した。
「あ！これめっちゃ美味しい！鳴狐淹れるの上手いね？！」
狐「どうやらそこそこお高いお茶のようですぞ！一期一振様が置いていってくださったのです！」
「……ん？」
それはきっと、1万したお茶…。
あれ、味が分からなくなってきた。
「……美味しいね、鳴狐」
鳴狐「……うん」
「これ多分私が買ったんだけど、いくらしたと思う？」
鳴狐「…え………5千円？」
「うふふ、1万以上」
鳴狐「っ？！ングホッ！ゲボッガホッ！」
狐「ななな、鳴狐ぇ？！」
驚きの価格に噎せた鳴狐は、もう2度とその茶葉を使うことはなかったという。
残りの茶葉はスタッフ(鶯丸)が美味しくいただきました。
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篠屋裕季(プロフ) - ……わぁ(すごぉい……) (2019年4月1日 0時) (携帯から) (
レス) id: f2dc7330c9 (このIDを非表示/違反報告)
風鈴(プロフ) - カロさん» わわっ！ありがとうございます！なるべく早く更新できるように頑張りますね！ (2018年7月27日 18時) (レス) id: 67d174a554 (このIDを非表示/違反報告)
カロ - 椎茸……嫌だ!! 無理！そんなパーティー嫌だ!!でも,こんな本丸で、過ごしてみたい……。というか、さすが,清光… 更新頑張って下さいね!! (2018年7月27日 18時) (レス) id: cab3b979f4 (このIDを非表示/違反報告)
風鈴(プロフ) - ダサクシャ522さん» 好きですよー。映画も見ました(笑)素晴らしい作品ですよね。 (2017年8月25日 17時) (レス) id: 67d174a554 (このIDを非表示/違反報告)
ダサクシャ522 - 鋼の連金術○好きなんですか？私録画あります←いつまでおいてんだよ (2017年8月25日 12時) (レス) id: 577bbc7a82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風鈴 x他1人 | 作成日時：2017年1月2日 23時
