来客 ページ5
シエルside
「……はぁ」
思わず机に突っ伏し紙や資料がカサリと音を立てる。
探し続けてほぼ1ヶ月…。
まだ何の手がかりもないままだ。
「僕の近く…か」
早く見つけなければリジーも手遅れになる。
セバスチャンを使えないとなるとダメージは大きい。
それに、
「クスクス」
「笑うなっ！！」
奴は場所をもう分かっているせいか、こうして悩んでいると毎回うすら笑いを浮かべた。
「拉致があかない！おいセバスチャン！」
「はい？」
「ヒントだ！」
「さて、私がヒントを出しても良いのでしょうか…」
わざとらしく眉を下げて考え込む姿に耐えられなくなって思わずバンっと机を叩く。
「これではリジーが持たない！
命令だ！」
「はぁ、なんと我儘な…
ゲームのルールくらい守って下さい坊ちゃん」
ーーーー。
連れて来られたのは裏庭だった。
「ここにあるのか？」
「ええ」
ぐるりと見渡せば幼いころと変わらない。
変わったと言えばセバスチャンが燃えた屋敷を戻すために植えた木花ぐらいだ。
「…この木は」
変わらない、はず。
なのにこの白薔薇木は少しも変わってない。昔よく見ていたものだから分かる。
ヴィセント・ファントムハイヴ
…先代が見ていた。
他の花だって木だって、種類も場所も同じ。
けどこの木は枝の形も何も変わってない。
セバスチャンの顔を見るとニタリと笑う。
………その木をしばらく調べると木の根元から黒いビンが出てきた。
「…あった、やっと見つけたぞっ！」
泥のついた手でビンを手に持ち立ち上がる。
「セバスチャン出かけるぞ、アンダーテイカーのもとへ行く」
「そうはさせませんよ」
頭上から響いた声に驚いて屋根を見上げるとそこには死神が2人。
「っお前ら…「ぁぁぁあん！セバスちゃんっ」」
「………。なんの御用ですか」
セバスチャンの質問に僕の持っていたビンをチラリと見てから屋根から降りた2人。
このビン…？
ぎゅっとビンを握りしめた。
「それはとうの昔に回収されるべきものです」
「どういう事ですか？
それは是非ともお聞きしたい…！」
セバスチャンがわざとらしい笑みを浮かべるのが分かった。
「チッ…それは14年前ほどに回収される予定だったのでここにある事自体違犯です」
「…14年前か」
この魂、A・ユニティールって一体、誰なんだ…？
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月華(プロフ) - emini2919さん» 嬉しいです！ありがとうございます、更新頑張ります！ (2017年4月5日 13時) (
レス) id: 315757fc6c (このIDを非表示/違反報告)
emini2919(プロフ) - すっごい面白いです！ 何度も見てあ〜おもしろーイ！って思います (2017年4月5日 11時) (レス) id: 4164a3d38f (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - そんなに読み返していただけるなんて！！嬉しいけど誤字とかがあったらはずかしいですね笑らるさんのためにも頑張ります！ありがとう！ (2017年1月26日 0時) (レス) id: 315757fc6c (このIDを非表示/違反報告)
らる(プロフ) - 何度も読み返しております！この作品でアンダーテイカーが好きになりました…最高ですもう。 (2017年1月26日 0時) (レス) id: 83e9b4d90b (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - いーですよねぇ！アンダーテイカー…。大好きだという貴方のお気に召しているか不安ですが頑張ります！ (2016年12月26日 11時) (レス) id: 315757fc6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろん x他1人 | 作成日時：2016年7月17日 1時
