え、やめてください【忍たま】

トリップ 天然 ページ41

そろそろ





お暇しようと思い





『それでは失礼しました』





尾浜さんの横を通ろうとしたんだけど









勘右衛門「あ、ちょっと待って！」





肩に触れたとき少し反応してしまったのは許してほ

しい、本当にあの時は怖かったから無意識に反応し

てしまう





勘右衛門「ッごめん、えーと…よかったら俺達とお

喋りでもしない？」





いや、誘うの下手かよ。もうちょい何かなかったの

私じゃなくても今のはお断りだよ





視線を尾浜さんに移すと





『ッ……』





眉を八の字にして小さく笑い、見るからに純粋な目

でジッと私を見ていた。

これで断ったら罪悪感しか生まれないだろう





これが演技でも









『……お邪魔ではないのでしたら』





私は断ることが出来ない





勘右衛門「ッ本当！よかった…！」





パぁぁ、と効果音が聞こえそうな笑顔であからさま

に喜ぶものだから毒気を抜かれてしまった

……これで演技なら相当やばい





『…これ本物ですか』





意味を察してくれた兵助さんが





兵助「勘ちゃんちょっと天然なところあるから…」





…マジか……これが天然









いつまでも立っていたら申し訳ないので

鉢屋さんの隣に腰掛ける





……。









………。









……………。









……いや何か喋って！？

今とてつもなく空気重いよ！！

何がお喋りでもしない？…だよ！

せめて尾浜さんから話題を振ろうよ！









八左衛門「…そういやお前俺のこと知らないよな」





勇気を出してくれてありがとうございます。

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