耳にお熱 ページ8
A side
「え、まじで？」
TH「まじまじ」
放課後、シワシワになった数枚の紙を私に見せてきたテヒョンさん
その用紙には私が今まで取ったことのない点数が書かれている
さっき一瞬でも頭良かったりしてなんて思ったことを後悔した
「なんでこんな点数取れるんですか？」
TH「なんでって、今回は頑張ったからね！」
「いやそうじゃなくて」
この人にとって34点や68点は【頑張った】の部類に入るのだろうか
この点数を取り続けていたら、うちの高校の場合きっと留年な気がする
留年＝テヒョンさんと同じ学年になる＝同じクラスになる可能性ある＝私の高校生活終わり
「テ、テテテヒョンさんっ、勉強しましょう」
TH「えーやだー」
「やだじゃない！」
焦る私と、呑気に本日の読書本を選ぼうとするテヒョンさん
TH「補習受けるから大丈夫」
「補習受けたって再テストありますよね？今までどうやってきたんですか？」
TH「先生と仲良くなって、努力点でまかなっていました」
この甘いお顔と人懐っこい性格でくぐり抜けてきたってワケだ
「…これからの人生はそう甘くありませんからね」
TH「フフっ…はーい」
「なんで笑うんですか」
TH「なんか年下っぽくないなぁって」
「そっちが年上っぽくないだけですよ」
ヘラヘラと笑うテヒョンさんを席に座らせて、まずはテストの復習からしていく
「ここはＸ＝2だから、方程式に当てはめればいいんですよ」
TH「ほぉ〜すげ〜」
「ここは、図形の方程式を使えばいいのでＹにここの長さを当てはめて…」
さっきから、ほぉ〜だのへぇ〜しか言わないテヒョンさん
この人ほんとに理解してんのかな？
そう思って彼を見ようと顔をあげたら、突然かけていた眼鏡を奪われた
勉強をする時だけかけている眼鏡だから、大して度は強くないし、この距離で裸眼になってもテヒョンの綺麗な顔はしっかりと見えている
TH「…眼鏡、しない方が可愛いのに」
「…可愛さは求めてません。返してください」
心臓が射抜かれるような目線に耐えられず、すぐさま眼鏡を取り返してかけ直す
平然を装っていたが、耳に熱が集中するのを抑えられずにいた
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white(プロフ) - まさきさん» ご返信、遅くなってすみません！ありがとうございます♪楽しんでいただけるよう、更新頑張ります！ (2020年1月31日 0時) (
レス) id: a3ef8e9dcd (このIDを非表示/違反報告)
まさき(プロフ) - お話が好きです！更新楽しみにしています。 (2020年1月9日 10時) (レス) id: 870f22a38b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：white
| 作成日時：2019年12月30日 0時
