あの子の素材 ページ5
TH side
俺のイーッ話に吹き出したAちゃん
レンズ越しに細めた目元はすごく愛らしくて、素直に可愛いと伝えてしまう
俺の言葉に驚いたAちゃんは、手元のシャーペンの芯を折り、その折れた芯が頬に飛んできた
TH「いてっ。地味に痛いよコレ!」
「テ、テヒョンさんが変な事言うからですよ」
目線をノートに戻してカチカチと新たに芯を出し、問題を解きはじめるAちゃん
ふふ…
耳、真っ赤だ
こんなにも素直に反応してくると、からかいたくなっちゃうな
「ニヤニヤしないでもらっていいですか?」
TH「え、してた?」
「はい、ちょっとキモイです」
TH「うわぁ、傷つく〜」
大人しめな容姿のわりに、物事はハッキリ言うんだもんなぁ
ますます気に入っちゃう
〜♪〜♪〜♪
TH「あ、お昼休み終わりだ。あっという間〜」
「そうですね」
相変わらず俺の受け答えには「はい」か「そうですね」ばかりだが、ちょっとだけ近づけた気がする
TH「今日の放課後もいるでしょ?」
「……いません」
TH「いるやつじゃん」
「いませんって言っても来るじゃないですか、多分」
TH「多分じゃなくて絶対来るよ」
「…はぁ、」
心底迷惑そうな顔をしてくるが、ほぼノーダメージ
俺の心臓の毛はボーボーなんです
TH「じゃあ、放課後ね!」
「……」
返事はせずに軽く会釈をして、1年生の教室の方へと歩いていくAちゃん
ひとつに結ばれた綺麗な髪の毛が日に当たって、ますます輝いてみえる
…あの子、素材が良すぎる
でもこの事に気付くのは俺だけでいい。そう思った
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white(プロフ) - まさきさん» ご返信、遅くなってすみません!ありがとうございます♪楽しんでいただけるよう、更新頑張ります! (2020年1月31日 0時) (レス) id: a3ef8e9dcd (このIDを非表示/違反報告)
まさき(プロフ) - お話が好きです!更新楽しみにしています。 (2020年1月9日 10時) (レス) id: 870f22a38b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:white | 作成日時:2019年12月30日 0時