頑張る理由 ページ27
TH side
TH「どうしよう…」
あのAちゃんの反応が忘れられなくて、どうしても会いたくなってしまった
放課後
気付いたら避けていたはずの図書室の前に立っている俺
でもここに入ってしまえば彼女との約束を破ることになる
…チラッと中を覗こう
図書室の中が見える窓から見てみると、
あ、Aちゃんだ。…と、ナムジュニヒョン?
なんでヒョンとAちゃんが一緒に?
ゴーン!と大きな金づちで頭を殴られたような衝撃
しかもめちゃくちゃ仲良さそう
Aちゃんの頭を優しく撫でるヒョンと
嬉しそうにナムジュニヒョンを見つめるAちゃん
そうか、「図書室に来ないでください」って言ったのはこの事だったのか
それを俺は無理やり……
そんな事知ったこっちゃないなんて思う性格だったけど、今は違う
Aちゃんが幸せな事が俺の幸せなんだ
それを邪魔しちゃいけない事くらい…
…わかってるよ、わかってる
幸せの基準値は一人一人違うんだ
俺の幸せはAちゃんと距離を縮めることだけど、彼女の幸せはきっとナムジュニヒョンと居ることなんだ
唇を噛んで、クルっと体を半回転して教室へと走り出した
どうしよう、勉強頑張る理由がなくなってしまった
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white(プロフ) - まさきさん» ご返信、遅くなってすみません!ありがとうございます♪楽しんでいただけるよう、更新頑張ります! (2020年1月31日 0時) (レス) id: a3ef8e9dcd (このIDを非表示/違反報告)
まさき(プロフ) - お話が好きです!更新楽しみにしています。 (2020年1月9日 10時) (レス) id: 870f22a38b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:white | 作成日時:2019年12月30日 0時