幸せの方程式【TH】

通う条件 ページ19

TH side





…Aちゃんが怒ってる



眉間に皺を寄せて、いつもは赤くならない頬も熱を帯びていて、涙目になって肩を震わせている





ほんとにAちゃんには申し訳ないけど、




…めちゃくちゃ可愛い





こんな状況なのに心臓掴まれてる俺って、完全にベタ惚れじゃん




「明日から図書室来ないでください」




そんなこと言われたって、俺は君のこと手離したくない




少し強引だけど、粘り強く交渉した結果





「80点以上取ったら図書室通いしてもいいですよ」




テストの点数で80点以上とる事が条件になった。




80点なんて小学校1年生の時以来取ったことない



TH「３教科合わせて80点はダメ？」

「ダメです。１教科で」

TH「俺、そんな点数取れないよ」

「知ってます」

TH「知ってるならなんで！」

「でも、テヒョンさんは出来る子でしょ？」



急に優しい声で言うAちゃん



…うん、俺は出来る子！



TH「分かった！80点以上ね！取ったら言うこと聞いてくれるんだね！」

「違う違う。図書室通いだけ認めるんです」

TH「言うこと何聞いてもらおうかな〜」

「話聞いてください」




80点以上とれば、堂々と(今までも堂々としてたけど)Aちゃんに毎日会いに行ける


意気込んでAちゃんの肩を揺さぶる



TH「Aちゃん、俺頑張るから。しばらくは教室とかで勉強するから凄く寂しくなると思うけど…」

「いや、寂しくないですよ」

TH「次のテストまで待っててね！」



話を聞かないで図書室を後にする俺を、呆れた顔で見送る彼女




…さて、この後の問題はソユンか



そう思いながら教室の扉を開いた

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