フィルムの中に【BTS】

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テヒョンside


さっきから目の前で面白いやり取りが行われている


昨日はじめましてのカメラマンAが、うちの黄金マンネをいじめているのだ。


ジニヒョンはどう止めようか焦ってるし

クサズヒョン達はメイク中

ユンギヒョンはイスを並べた上に器用に寝てる

ジミナもジニヒョンとハラハラして2人を見てた



どうやらいじめ終わったみたいで、くるりとこちらに向いたA


ちょっと、ジョングガがなかなか見せない闘争心の目してるから止めてよ


「手懐けたんだよ」


ドヤ顔でムツゴロウ気分とかやめてくんない

面白いから


警戒心の強いジョングガがあそこまで人に対して感情を露わにするのも珍しいんだよ


マネヒョンが言ってた通り、Aってすごいのかも


ただね、俺の変顔をそんな必死で撮らないで？

俺、そういうのすぐ調子乗っちゃう

鼻の穴ズームとかしないで？バレてるから


あとね…

「うわ、やべ」


全ての動きに効果音がつきそうなくらいメラメラしてるジョングガがAのすぐ後ろにくっ付いていた。


JK「撮るなら撮ってください。レアです」

「ちょ、怪力！怪力！」


Aの両肩をガッシリ掴み、無理やり構えさせたカメラのレンズに密着するジョングガ


「近すぎて鼻の穴しか撮れないんだけど！！」


手が使えないAは、マンネの足を何度も踏んでいた。


動じないジョングガ


心配そうに見ていたジニヒョンとジミナは腹を抱えて笑っている

クサズもAの叫び声に、なんだなんだと気になってる様子


「ちょ、テテ助けて！カメラのデータが鼻の穴だらけになる！」

TH「助けませーん」

「人でなし！ちょっと、グク〜鼻の穴以外も撮らせてよ〜」


え、そこなの？

その肩ホールドは気にしないのか


二次災害を受けないように、ジミナの方に行く


TH「なんか、変な人」


肩を組んでボソッと言った俺に、


JM「そう？テヒョナがもう1人って感じ」


クスクス笑いながら小競り合いを始めた2人を見て言うジミナ



ええ…

俺あんな変な人じゃない…



昨日と変わらずラフな格好だけど、ジョングガに掴まれてチラッと見えた脇腹

え、めちゃ細い



ゴクリと生唾をのんだ自分に気付いた。

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