melting point【YG】

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チュンチュン＿＿＿。


朝、か…
えっ？朝！？


バチッと目を開けて頭の中を瞬時に整理する。


私は今ユンギさんと温泉旅行に着ていて

昨夜は美味しいご飯に美味しいお酒、そして温泉に浸かり至福の時間を過ごして

お隣さんからピンクな声が聞こえてきたから部屋に戻って飲み直して


…そこからの記憶が無い


隣をみると静かな寝息を立てて眠るユンギさん

はぁ、麗しい…じゃなくて、


布団の中をチラリと見ると


「うわ、グレーだな…」


パンツは履いている

上は…何故か数メートル離れた所に脱ぎ捨てられていた。


浴衣も羽織ってはいるけど崩れまくってるし
なんかもう、どうしよ


YG「ん…起きた…？」


寝起きの少し掠れた声で、眠そうなユンギさん目が合う。


「オハヨウゴザイマス」

YG「ふぁ、ねみ…」

「ヨクネムレマセンデシタカ？」

YG「眠れませんでしたかって…」



頭をポリポリと掻くユンギさん


ドキドキ


YG「…A、昨日のこと覚えてねーの？」



はい、アウト。クロ。撃沈。


「昨日のことって、ドノヘンノコト？」

YG「部屋に戻ってから、寝るまでのこと」


グッと覗き込むような目線がグサグサと刺さる

うっ、ここからは慎重に言葉選ばないとエライ事になるぞ…
(もうなりかけてるけど)


YG「…覚えてないんだな？」

「部屋戻って、余ったお酒飲んで、そんで…」

YG「覚えてないんだな？」

「………はい、覚えてません。スミマセン」


何故か正座する私

なんかもう本能的にね？


YG「はぁ…。じゃあまず、あそこに何故Aの下着があるのか」

「…ハイ」

YG「答えは簡単だ。自分で脱いだから」

「…ハイ。


…えっ？自分で？」


マジでか
自分で脱いだのか

あ、でも一人暮らしの時もたまーに脱ぎ捨てることあったかも


YG「まぁ、脱ぐ前に散々暴れたけどな」

「暴れた…？」

YG「歌い出したり、学園祭の時のジョングガ達のダンス真似したり。あ、全然真似できてなかったけど」

「…。」


酷すぎて言葉も出ない



YG「極めつけに俺の浴衣脱がそうとして襲ってきた」

「…マジですか」

YG「おう。大マジ」


ニヤニヤしてるユンギさん

なんかもう昨夜の私を引っぱたきたい

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