melting point【YG】

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YG「あーそれね…」


うんうん。と頷きながらユンギさんを見るけど、チラッと私を見たあと、



YG「秘密」

「それもか」



結局どこでこの店を知ったのか、なんでこの店にしたのか、分からず



YG「A」

「ん？な、に…」


口元を引き締めたユンギさんの手には小さな箱


え…ちょ、ちょっとまって…

いきなりプロポーズ！？



「えっと、これは…？」

YG「いいから開けて」

「でも返事とか、その、」


プチパニックな私に首を傾げるユンギさん

いやいや、一世一代のプロポーズでしょ？



YG「もしかして、プロポーズだと思った？」

「へ？違うの？」



キョトンとする私を見て、ぶふっと吹きだしたユンギさん



YG「あー、ごめん。それはまだ早いな」

「いや、そうだよね。早とちった」


クスクス笑いながら私の頭を撫でて、箱の中身を私に見せた。


「ブレスレット…」

YG「そう。指輪じゃなくてごめんな？」

「べ、べつにっ」

YG「ほら、つけてやる」


シルバーのブレスレットを私の手首につけて、満足気に笑うユンギさん



「ありがとう。てか、コレって…」

YG「うん、そう」



ユンギさんの右手にも同じブランドのブレスレット

デザインは少し違うけど



「わぁ、お揃いだ」

YG「まぁ、そうなるな」

「ユンギさん、そういうの苦手だと思ってた」

YG「苦手だけどな」


じゃ、今回のプレゼントは結構無理させたのかな？


不安になってユンギさんを見てみると、優しく笑っていて


YG「…Aは特別な」



本日何度目の胸キュンでしょうか？

そろそろ私の心臓は鉄製に改造しなければなりませんか？



先に歩き始めてしまったユンギさんに小走りで追いつき、手をキュッと握るとフッと笑って握り返された。


はぁ、幸せ


2人の手首にシャラシャラと動くシルバーをみて、ニヤつきが止められなくなってる。



YG「A、ちょっと顔引き締めろ」

「いやです」

YG「そんなに嬉しい？」

「うん。すごく」

YG「…そ。」



知ってるよユンギさん

素っ気なく返してもちゃんと耳真っ赤だもん

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