melting point【YG】

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お昼には終わった授業

おそらくユンギさんはお家で仕事をしている


…帰るか否か。



「ただいまー…」


返事がなくて、あれ？と思ったけど部屋の奥の作業場にユンギさんの姿はあった。


ヘッドホンしてるのね


仕事の邪魔にならないようそーっと中に入って
そろそろカフェインを切らしそうなユンギさんのコーヒーを作った。


YG「A、帰ってたの？」

「うん。ついさっき」

YG「今日バイトは？」

「ないよ」


耳にしていたヘッドホンを首にかけて、作業を続けながら話しかけてくるユンギさんを
横目でチラチラと盗み見してみる。


あ、口がちょっと開いてる
可愛いな、ほんと


「はい、コーヒー」

YG「ん。ありがと」


いつも通りすぎて

昨日思考回路が爆発した私がユンギさんを襲ったことなんてすっかり忘れてしまっていた。


YG「なぁ、今日夜どっか行くか」

「え？どうしたの急に」


ベットに腰掛けて、作業するユンギさんの後ろ姿を見ていたら、急なお誘い


なんかあったっけ？今日…


「あ、半年？」


そう、私たちが付き合って丁度半年


昨日のことで頭いっぱいで忘れてた…
ゴメン、ユンギさん


YG「100日の時とか何もしてやれなかったし」

「何言ってるんですか」


100日記念の時には、部屋の鍵をプレゼントしてくれたじゃない


YG「そんなわけで。
肉と魚、どっちがいい？」

「にく！！」

YG「ふっ。だろうな」


めいいっぱいおめかししろよ。なんて言うから
ちょっと化粧とかいつもより頑張ってみちゃった私


「ユンギさん、どう？いつもよ、り…」


なんという事だ


「ちょ、スーツ」

YG「まぁ、それなりのお店予約しちゃったからな」


文化祭の時のジャケット姿とは比べものにならないくらい

落ち着いた色合いでチェックのセットアップ



「わぁ…」


あまりのカッコ良さに言葉を失ってると


YG「…スキあり。」


ネクタイを直しながら屈んだユンギさんに軽くチュ、と唇を奪われた。



チョンA

無事に死亡しました。




YG「そろそろ慣れたら？」

「…慣れるわけない」

YG「まぁこっちとしては可愛い反応に悶えてるんだけどな」



そんな素振りないのに

口端でニッと笑うユンギさんに今日も翻弄される。

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