melting point【YG】

24 ページ24

･


「わ、人すご…」


屋外の大きなステージ

そこに入りきらんばかりの人、人、人


桃「さっきのグクちゃんの宣伝効果ね…」

TH「ただでさえ注目されてたのにね」


なんか、私まで緊張してきた

喉乾いちゃったな…


「ちょっと飲み物買ってくる」

TH「一緒に行く？」

「ううん、大丈夫」


席から少し離れた自販機で水を買っていると、


？「おねーさん、ひとり？」

「…ユンギさんっ」


朝早くてちゃんと顔を見てなかったユンギさん

ジャケットを羽織っているせいか、いつもより少しだけ大人っぽい


「珍しいですね、ジャケット」

YG「ん？ああ、一応関係者だしな」


首からぶら下げてる名札を揺らして、照れくさそうに笑うユンギさん


「それにしても人すごい…」

YG「学生のステージにしては異様だよな」

「ユンギさん、パフォーマンス中も音響で裏にいるの？」

YG「音響は生徒がやるから俺はステージサイドで見守ってる役。Aは？席どこ？」


開けようとしていたペットボトルをナチュラルに奪い飲んじゃうユンギさん

水を飲む度に動く喉仏を食い入るように見る


YG「A？」

「…はっ、席だよね？前の方にいる！」

YG「ふっ。なにみとれてんだよ」


頭を優しく撫でて薄らと笑うユンギさん


ジャケットのせいで、いつもより大人っぽいよユンギさん

ただでさえカッコイイのに色気が増し増しよ


「…ユンギさん、変な女子に捕まってないでしょうね？」

YG「朝からリハーサル付き合ってんだからそんな暇ない」


そっか、そうだよね
ホッと一安心


YG「あ、これ終わったらどうする？」

「終わったらユンギさん空く？」


これはチャンス

テヒョン君と話してた学園祭デートが出来るやつだ


YG「空くけど、Aはテヒョナ達と遊んでるんだろ？」

「あー、うん。そうだけど…」


せっかくジンさんやピーチさんも遊びにきてるもんね

皆でまわる事になりそうかな…


YG「…嘘。テヒョナから「2人でデートしてきてください♡」ってお願いされてる」


一瞬困っていた私をみてクスクス笑うユンギさん

完全に遊ばれた…！


「いじわる」


ムゥっと頬を膨らますと、更に笑われる


YG「はぁ。…仕方ないな」


軽く周りをキョロキョロとみて、人が居ないのを確認すると、

チュ、と頬にキスをしてきたユンギさん


YG「…顔まっか」

25→←23

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す