155話 ページ24
あの後、
手を繋いでいたことに気づいた真斗に真っ赤になりながら謝られた。
巻き込んで済まない、とも。
私としてはバッチコイだったけど流石に空気を読んでそれは言わずに、その場を分かれた。
真斗side
その日の夜のことだ。
台本を持ちながら月夜を歩いていた時、
木の上から愛島に声をかけられた。
セ「真斗、ここで何をしているんです？」
真「愛島こそ木の上で何をしているんだ。」
質問に答えずに、つい質問で返してしまった。
セ「カミュと同じ部屋にいるより、
外にいる方がよっぽどいいのです。」
愛島らしいな。
真「このことについて考えていたのだ。」
そう言って台本を見せる。
愛島にはどうやら伝わったようだ。
セ「真斗はどうして アイドルになろうと思ったのですか？」
真「彼女がいたから、俺は今ここにいる」
愛島の質問に、過去を思い出しながら答える。
俺は、あの事があったから......
セ「真斗はその女性が好きなのですね、
その熱い想いを芝居に込めれば必ず成功します。」
好き...?
......そうか、俺は、彼女を、Aのことを、
好いていたのか。
セ「愛しい女性を相手役に思い浮かべれば、
抱擁などカンタンです！」
その言葉に、脳裏に着物姿のAが浮かんで...
真「そんな下賤な真似ができるかぁ！」
するとその時、
祖父の言葉を思い出した。
真斗の祖父「良い役者とはのぅ…
芝居中は客と共に夢の中に居るものじゃ。
浮世を忘れ、
ひと時の夢を客と役者が共に味わい、
愛でるのじゃ」
......そうか、そうだった。
真「じい、見ていてくれ」
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kanayamamoto112(プロフ) - はじめまして。第1章から見てます。続編をお願いいたします。ヒロインちゃんとST☆RISHの絡み面白いです。ヒロインちゃんにメッセージを送った人物が誰か凄く気になります。 (2022年12月15日 12時) (
レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
水無月のぞみ - 続編を希望します！オチがあるなら藍ちゃんで！藍ちゃん大好きです♪ (2021年7月30日 12時) (レス) id: 90a3a483bc (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン(プロフ) - 続編ください！！なんでもするから！！（なんでもするとは言ってない） (2020年12月29日 13時) (レス) id: 9b62aa768c (このIDを非表示/違反報告)
KURO兎(プロフ) - 翔、藍、Loveさんコメントありがとうございます！149話、非公開になっていました。教えて頂き、ありがとうございます！ (2020年2月15日 16時) (レス) id: bd76afaed3 (このIDを非表示/違反報告)
KURO兎(プロフ) - なのはさんコメントありがとうございます！更新お待たせしてすみません。 (2020年2月15日 16時) (レス) id: bd76afaed3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：KURO兎 | 作成日時：2019年7月17日 18時
