第27話 ページ5
吹雪は
お餅を置いて焼けるのを待つ。
「でも、白恋(うち)は大丈夫さ。
狙われるわけがないよ。
やっとサッカー部として活動してる、
弱小チームなんだから。」
「白恋中だけの問題ではないわ。
これ以上、エイリア学園の勝手にさせるわけにはいかない。」
「俺たちは奴等を倒す為に、
地上最強のサッカーチームを作ろうとしてるんだ。
だから白也と吹雪、
お前らに会いにきたんだぜ！」
円堂の言葉に二人は顔を見合わせる。
「吹雪くんの噂は聞いたわ。
彪狼くんのこともお兄さんから聞いてるわ。
実力の持ち主なら、
私たちと一緒に戦って欲しい。
貴方たちのプレイ、見せてくれる？」
白也は円堂にお餅を渡して瞳子を見る。
「僕は良いですよ。
黒也くんの様に強くはないですけど…
士郎くんも良いよね？」
「うん。」
そして、場所を移動してグラウンドへ…
「相手は日本一のチームだ。
どこまで出来るか分かんないけど、
頑張ろう！」
「「「おぉ！」」」
皆はそれぞれポジションにつく。
吹雪と白也はDFにいた。
「白也と吹雪はFWじゃなかったのか！？」
「僕はどこでもいいけど、
士郎くんは“今は”DFなんだ。」
ピー！！
染岡は強引にDFを抜けていく。
「そういう強引なプレイ、
嫌いじゃないよ。」
「え〜僕は嫌いだよ。
黒也くんならもっと軽やかに抜けるからさ。」
「見たことないけど確かにそうだね…
アイスグランド！」
吹雪の技で染岡からボールを奪う。
FWに回すも、風丸に奪われた。
そして染岡にボールが回った。
「士郎くんは上がって、
ここは僕が、」
「任せたよ。」
吹雪はボールを無視し、上がって行く。白也は代わりにゴール前に立った。
「防げるもんなら防いでみやがれ！
ドラゴンクラッシュ！」
「スゴいね〜でもっ！」
白也はシュートを片足で防いだ。
「何！？」
それに腹が立ったのか
スライディングをかける染岡、
だが…
「おっと、危ないね〜」
ボールを足で挟み、
前転で華麗に避けた。
「何だと！？」
「ほら、士郎くん！」
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