契約書の解約を

63、じゃあね ページ45

NOside

ビチャッ ビチャッと

死体の体液で作られた

濁った水溜りの中を歩く音


コンッ コンッ コンッと

何処までも黒い扉を

規則的に叩く音


キイッと鍵のない扉が開く音

室内に入る音


カチャリと武器を構える音



ﾌｪｲ「おもてたより、弱かたね」


『少しは念が使えるようですが

　硬は出来ないのですかね」



ドサっと自身の護衛の首が落ちる音

護衛の2人ともプロのライセンスを持つハンターであった



クロードは恐ろしくなって腰を抜かし

早口に声を震わせながら怒鳴る



父「お前らの目的は何だ！

　 金なら幾らでもある！

　 頼むから殺さないでくれ！」


それに対してクロロは微笑をフッと唇のふちに浮かべた


団「だそうだA」


父「ッ…！？」


みぞおちを打たれたように声も立てられないクロードに

Aは歩み寄り、機械的に微笑んだ


その笑みは口角を上げるのみだったため

夜のフランス人形のように不気味であった


『私の首元にございます首輪を

　外してもらえないでしょうか』


父「…ああ！今外す！」


その数秒後、隠されていたオーラの首輪が

シュルリとほどけて床に落ち、消えた


『ありがとうございますお父様。

　それでは、貴方様のお望み通りに致します

　私は貴方様を殺しません』


そう言ってAは部屋を後にする

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