37話 ページ40
prrrr.......prrrr.......
A「お願い...出て.......!!」
最寄りの駅に向かいながら、私は念じた。
今日じゃなきゃダメだ。
明日になれば、稜雅さんは東京に戻ってしまう。
今回、私の出張と稜雅さんの仕事が大阪で一緒だったのは、ただの偶然だ。
でも、その偶然が、必然だったとしたら、
今、会いに行かないとダメなんだ
酔いつぶれて稜雅さんと出会ったこと、
趣味が偶然一緒だったこと、
あの公園で偶然会ったこと、
お互いを、好きになったこと。
いくつかの偶然が重なった、それは...
稜雅『もしもし』
必然なんだ。
A「稜雅さんっ、今、どこですかっ」
稜雅『えっと...「さっきのお店!」ちょ、カイ!』
A「すぐ行きます!!」
私は電話を切って、タクシーを捕まえた。
A「〇〇まで、なるべく早くお願いします!!」
・
・
・
・
────────
お店がある通りで降ろしてもらい、走った。
店の前に、稜雅さんがいたから。
A「稜雅さんっ、」
私は稜雅さんに飛びついた。
稜雅「うおっ、すげー勢いww」
A「ごめんなさい...私...」
稜雅「謝るのはなしで」
A「え...」
稜雅「芸能人だってこと隠してたの、俺だし」
A「でも、私、変な勘違いして...」
稜雅「それも、俺が女性の方に送ってもらったからですよね。」
A「.....」
稜雅「ごめんなさい。あの人、メイクさんなんです。マネージャーが用事あって車出せなくて、メイクさんが出してくれたんです。」
A「そう、だったんですね...」
髪型を直したのも、職業病だったんだ...
ホテルのキーも、マネージャーさんの代わりだったからってことだよね...
全部私の勘違いだ...。
稜雅「不安にさせてごめんなさい。」
A「私...一度でも稜雅さんのこと疑ってしまいました。信じてって言われたのにっ、疑ってしまいましたっ...」
涙が溢れ出てくる。
A「それでもっ、私を、愛してくれますかっ.....」
・
稜雅さんは頷いて、
軽いキスをした。
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たくちゃん(プロフ) - つづきが気になってしかたありません。更新頑張ってください。 (2019年7月16日 0時) (レス) id: 5218aa7420 (このIDを非表示/違反報告)
岡山ふく(プロフ) - みーやさん» コメントありがとうございます!!嬉しいお言葉...!!これからもよろしくお願い致します! (2019年5月12日 13時) (レス) id: c49444cb8c (このIDを非表示/違反報告)
みーや(プロフ) - 毎回楽しみに読ませて頂いております!稜雅さんsideもこちらも続きが楽しみです! (2019年5月11日 21時) (レス) id: a194c9d3a4 (このIDを非表示/違反報告)
岡山ふく(プロフ) - ゆいなさん» コメントありがとうございます!そちらも頑張りますのでよろしくお願い致します! (2019年5月9日 19時) (レス) id: c49444cb8c (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - この作品大好きです!稜雅さんsideで見れるなんて嬉しいです!更新頑張ってください! (2019年5月9日 2時) (レス) id: 68cd06e107 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:岡山ふく | 作成日時:2019年2月26日 16時