30話 ページ33
その後は何事もなく話をしながら焼肉を食べて、お酒を飲んで、
店を出た。
A「食べすぎたかな...」
稜雅「結構食べましたよね」
A「なんか稜雅さんにばっかり焼いてもらったような感じが...」
稜雅「え!?Aさんの方が焼いてたような...」
A「ええー???そうかなあ...」
稜雅「別にどっちでもよくないすかww」
A「確かにww」
なんて、他愛もない話をしながら、人通りの少ない道をフラフラと歩く。
A「あ、今日平日か」
稜雅「だから人少なかったんですね」
A「なるほど〜」
ふと隣の稜雅さんを見上げると、それに気づいたのか、こっちをみて微笑んだ。
A「...稜雅さん?」
稜雅「ん、?」
A「夏まで、ですよね」
稜雅「はい」
全く会えないわけではないんだろうけど...
やっぱ寂しいもんな...
今日ぐらい...甘えても...いい、かな
よし。
・
私は、稜雅さんの腕をギュッと抱きしめた。
稜雅「!?!?!?!?」
A「うわ!服が焼肉臭い!あはは!」
稜雅「Aさん!?ちょ、ええ!?」
A「ちょっとだけ!!...なんで」
稜雅さん、迷惑がってるかな
不安で、腕が震える。
すると、俯く私の頭を、稜雅さんは大きな掌で撫でた。
稜雅「やっぱり、寂しいですよね。」
顔を上げると、稜雅さんと目が合って、
涙が込み上げてきた。
A「稜雅さんってほんとずるいっ...なんでこういう時ばっかり察しがいいんですかっ...」
稜雅「っはは、すみません」
稜雅さんはそのまま私を抱きしめた。
A「もう〜〜〜〜〜〜...焼肉くさい〜〜〜〜」
稜雅「ちょっとぐらい我慢してくださーいww」
すっかり稜雅さんのペースで、私はもうお手上げだった。
でも、こうやって稜雅さんの優しさに包まれてる時間は、至福だ。
稜雅「電話いっぱいします」
A「はい」
稜雅「観光地の写真とかも送ります」
A「はい」
稜雅「...好きです」
A「私も...」
稜雅さんは私を離すと、ふふっと笑った。
そしてそのまま手を繋ぎ、また歩き出す。
・
・
?「...リョウガ?」
306人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たくちゃん(プロフ) - つづきが気になってしかたありません。更新頑張ってください。 (2019年7月16日 0時) (レス) id: 5218aa7420 (このIDを非表示/違反報告)
岡山ふく(プロフ) - みーやさん» コメントありがとうございます!!嬉しいお言葉...!!これからもよろしくお願い致します! (2019年5月12日 13時) (レス) id: c49444cb8c (このIDを非表示/違反報告)
みーや(プロフ) - 毎回楽しみに読ませて頂いております!稜雅さんsideもこちらも続きが楽しみです! (2019年5月11日 21時) (レス) id: a194c9d3a4 (このIDを非表示/違反報告)
岡山ふく(プロフ) - ゆいなさん» コメントありがとうございます!そちらも頑張りますのでよろしくお願い致します! (2019年5月9日 19時) (レス) id: c49444cb8c (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - この作品大好きです!稜雅さんsideで見れるなんて嬉しいです!更新頑張ってください! (2019年5月9日 2時) (レス) id: 68cd06e107 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:岡山ふく | 作成日時:2019年2月26日 16時