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18話 ページ21

「ちょっとあんたなにやってんすか」






A「あ...」



嘘...来てくれた...



A「稜雅さんっ...」






海斗「は?お前誰だよ」


稜雅「そんなのどうだっていいでしょ。早くAさんの手を離してください」






海斗はあっさりと私の手を離した。





海斗「なるほどね〜。こいつか。」




海斗は稜雅さんに詰め寄る。



稜雅さんは海斗を睨みつけると私の方へ駆け寄った。



稜雅「大丈夫ですか?」


A「は、はい...」




海斗は、




海斗「お前みたいなつまんねぇ女、すぐ捨てられるからな。」






そう言い残し、去っていった。








最悪だ。


2度も同じ男に傷つけられるとは。






A「稜雅さん、すみません...ありがとうございました。」


稜雅「.....」


A「稜雅さん?」


稜雅「きんっっちょうしたあああ!!!死ぬかと思った!!!あーーーーこわ!!!」


A「ぷっ、あははは!!」





稜雅さんの膝はガクガクしていた。


普段はこんなことをする人じゃないのだろう。




A「あは、あはは...」







酷いことを言われたのと、


申し訳なさと、恐怖と、嬉しさと、稜雅さんの優しさが加わって、

涙が溢れ出してきた。





稜雅「Aさん...?」


A「っ...うっ...ぁぁぁ...っ」





涙が止まらなかった。


好きな人の目の前なのに、子供のように泣きじゃくった。




A「ごめんなさっ...っ...うぅっ...」





稜雅さんは何も言わずに、私の頭を自分の体に寄せてくれた。




A「りょ...がさ...のふくっ...よごれ...っ」


稜雅「いいんですいいんです。いっぱい泣いてください」







少しの間、私は、


稜雅さんの腕の中で泣いた。




稜雅さんは、ポンポンと、背中を叩いててくれた。

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設定タグ:超特急 , リョウガ , 船津稜雅   
作品ジャンル:恋愛
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たくちゃん(プロフ) - つづきが気になってしかたありません。更新頑張ってください。 (2019年7月16日 0時) (レス) id: 5218aa7420 (このIDを非表示/違反報告)
岡山ふく(プロフ) - みーやさん» コメントありがとうございます!!嬉しいお言葉...!!これからもよろしくお願い致します! (2019年5月12日 13時) (レス) id: c49444cb8c (このIDを非表示/違反報告)
みーや(プロフ) - 毎回楽しみに読ませて頂いております!稜雅さんsideもこちらも続きが楽しみです! (2019年5月11日 21時) (レス) id: a194c9d3a4 (このIDを非表示/違反報告)
岡山ふく(プロフ) - ゆいなさん» コメントありがとうございます!そちらも頑張りますのでよろしくお願い致します! (2019年5月9日 19時) (レス) id: c49444cb8c (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - この作品大好きです!稜雅さんsideで見れるなんて嬉しいです!更新頑張ってください! (2019年5月9日 2時) (レス) id: 68cd06e107 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:岡山ふく | 作成日時:2019年2月26日 16時

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