検索窓
今日:6 hit、昨日:10 hit、合計:52,465 hit

12話 ページ15

A「面白かったですね!」


稜雅「はい、たまには洋画もいいですね」


A「決まらなさすぎて人気の洋画を選ぶという...」


稜雅「流行りに疎いので、観れてよかったです」


A「私もです」




私たちは、今流行りの洋画を観た。


洋画なんて普段観ない私たちにとっては一つの冒険だった。



けど、平日の昼間だからか、客席はほぼ空席で、


まるで2人で貸し切っているかのような空間。



笑えるところではクスッとなったし、感動するところでは涙を流した。






それをみた稜雅さんが、ちょっと顔を覗き込んできて、微笑んだことも、


映画に集中しすぎて間違って稜雅さんのコーラを飲んでしまい稜雅さんに笑われたことも、




一つ一つが濃い出来事で、楽しかった。






A「次はどこ行きますか?」


稜雅「そんな、僕ばっかり決めていいんですか?」


A「私休日に出かけるとかあまりしなくて...どこに行ったらいいかさっぱりで...」


稜雅「それは俺もかも。休日自体少なくて、あったとしてもゲームとか」


A「同じです!...っていうか、初めて俺って言いましたね」


稜雅「あ、」


A「いいんですよ!そっちの方がラフでいいです!」


稜雅「じゃあ、あまり作らずw」


A「はい!」




結局行く先は決まらなくて、適当にブラブラすることに。




稜雅「平日だとやっぱりここら辺は人少ないですね」


A「そうですね〜。都心だともっと多いですよね」


稜雅「隣を歩いても問題なさそうだし...」


A「え?」


稜雅「ほら、混んでるとどうしても隣は歩けないじゃないですか」





そういえばそうだ。


気づいたら稜雅さんの隣を歩いてる。


いつもなら、人混みを避けて斜め後ろか、後ろを歩いていたのに。





急に言われると意識しちゃうよ...





A「無自覚ですね、ずるいです」


稜雅「え?なにがですか?」


A「なんでもないですよ〜 あ、ゲーセン行きません?」





話を濁してわざと稜雅さんの一歩前を行く。





稜雅「いいですね」





稜雅さんの長い足は一歩で私の隣にたどり着いた。





隣を見上げると彼がいる。




それだけで十分幸せだった。

13話→←11話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (73 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
306人がお気に入り
設定タグ:超特急 , リョウガ , 船津稜雅   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

たくちゃん(プロフ) - つづきが気になってしかたありません。更新頑張ってください。 (2019年7月16日 0時) (レス) id: 5218aa7420 (このIDを非表示/違反報告)
岡山ふく(プロフ) - みーやさん» コメントありがとうございます!!嬉しいお言葉...!!これからもよろしくお願い致します! (2019年5月12日 13時) (レス) id: c49444cb8c (このIDを非表示/違反報告)
みーや(プロフ) - 毎回楽しみに読ませて頂いております!稜雅さんsideもこちらも続きが楽しみです! (2019年5月11日 21時) (レス) id: a194c9d3a4 (このIDを非表示/違反報告)
岡山ふく(プロフ) - ゆいなさん» コメントありがとうございます!そちらも頑張りますのでよろしくお願い致します! (2019年5月9日 19時) (レス) id: c49444cb8c (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - この作品大好きです!稜雅さんsideで見れるなんて嬉しいです!更新頑張ってください! (2019年5月9日 2時) (レス) id: 68cd06e107 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:岡山ふく | 作成日時:2019年2月26日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。