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Side A


私はスマホの電源を切ると、腹の立つほど綺麗な空を見上げた。
爽やかな風が吹き、髪を揺らす。
私、Aは学校の屋上にいた。
あ、自_殺じゃないです。はい。

ただ喧騒から離れて、一人になりたかっただけ。
みんなもあるでしょう?そんな時。

(なに言ってんだ、私)

下を見ると野球部が切磋琢磨し、練習に明け暮れていた。見たことのある顔もあれば、ない顔もある。

(何か夢中なものがあって羨ましい限りだよ)

私は足元に置いてあった鞄を肩にかけ、屋上を後にした。

今日もつまらない、なんてことのない1日が終わる。

友達と話すのは楽しいし、漫画やアニメを追うのはとても充実している。

けれど。

(何かが足りない。刺激的で、非現実的な)

私は下駄箱に着くと、ふと借りていた本の存在を思い出した。

(ああそうだ。本、返さなきゃなんだった)

私は小走りで図書室へ行くと借りていた本を返した。
すると図書館の先生が思い出したように「あっ」と声を上げた。

「Aさん。新しい本が届いたんだけど、借りる?表紙が怖いとかなんとかで、誰も借りないの」

ふむ。私はその本に興味を持った。
誰も知らない、未知の本。なんて良い響き。

「借ります。何処にありますか?」

私は先生が教えてくれたコーナーに向かうと、本の背表紙をなぞりながら目当てのものを探していく。

「……あった」

私はその本を手に取ると少しだけ中を覗いた。

「……あれ」

中は白紙。全く何も書かれていない。

おかしいなと思いつつまた本を開くと__

「うわぁっ」

光が私を包みこみ、あっという間に視界が白に塗りつぶされた。





・→←まるでそれは御伽噺のようで



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設定タグ:ブラッククローバー , 逆ハーレム   
作品ジャンル:ファンタジー
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天霧(プロフ) - じゃがいも男爵さん» 合格おめでとうございます。気長に待ったかいがありました。これからも楽しみにしてます。更新頑張ってください!私は、1話から読み直して来ます! (2022年6月19日 12時) (レス) @page17 id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
じゃがいも男爵 - まやさん» ありがとうございます、励みになります✨ (2022年4月26日 0時) (レス) @page16 id: 13926376c4 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - めちゃくちゃ好みの小説です…!更新待ってます! (2022年3月2日 4時) (レス) id: 64bb885ea9 (このIDを非表示/違反報告)
じゃがいも男爵 - 天霧さん» 天霧様、コメントありがとうございます✨返信が遅くなり申し訳ございませんでした💦無事合格致しましたので、これからは頻度を上げて投稿します、ありがとうございます! (2021年12月21日 2時) (レス) id: 13926376c4 (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - 待ってました。受験やら何やらでお疲れ様です。更新待ってます!頑張ってください! (2021年10月11日 14時) (レス) @page15 id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:じゃがいも男爵 | 作成日時:2020年11月8日 2時

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