・ ページ12
〜一週間後〜
修行を終え、魔法帝からの呼び出しに応じたAは再びクローバー王国、王貴界へと戻っていた。ユリウスの執務室へ行くと、ユリウスが待っていた。
「やあA。ここでの暮らしには慣れたかい？」
「はい、おかげさまで。元いた世界とは大違いです」
「それはよかった。……それで、君を呼んだ用件なんだけどね」
・
「
「うん。過去の人間たちが遺した遺物が残る場所。強力な古代魔法や貴重な魔道具が眠っているところなんだ」
「へえ……。その探索を私に？」
「ああ、見たところ前より魔法の操作に慣れているようだし、他の団の子達と仲良くなるチャンスだよ」
いよいよファンタジーっぽくなってきたなとAは頭の片隅で思った。魔宮に古代魔法、魔道具。聞けば胸躍る場所だ。
「なるほど。あの、そういう場所って当然罠とかありますよね？そういった時はどうしたら？」
「大丈夫さ。今回は反魔法の子もいるし、魔の感知が優れた子もいる。この探索で慣れるといいよ」
ユリウスの頼みは断る理由もなく、Aは今回探索を共にする仲間、〈黒の暴牛〉のアジトへ向かった。
(聞くところによるとクローバー王国最低最悪の団なのだとか。うう……ちょっと心配)
アジトへ到着すると、金髪の少年と銀髪の少女、やたらテンションの高い灰色の髪の少年が待っていた。
「えっと、貴方達が黒の暴牛の人？」
「うっす！そうっす！よろしくお願いしまァァァす！！」
やたらテンションの高い少年はアスタと言い、あの反魔法の少年だった。ぼろぼろの魔導書を持ち、刻印されているのは三つ葉ではなく五つ葉。
残る2人は雷魔法の使い手のラック・ボルティア。貴族並みの魔力を持つ少年。
水魔法の使い手のノエル・シルヴァはクローバー王国の王族、シルヴァ家の次女。
(性格が濃い面々の中、私は生き残れるのだろうか……)
募る不安の中、A達は魔宮へと向かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 43人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
天霧(プロフ) - じゃがいも男爵さん» 合格おめでとうございます。気長に待ったかいがありました。これからも楽しみにしてます。更新頑張ってください！私は、1話から読み直して来ます！ (2022年6月19日 12時) (
レス) @page17 id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
じゃがいも男爵 - まやさん» ありがとうございます、励みになります✨ (2022年4月26日 0時) (レス) @page16 id: 13926376c4 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - めちゃくちゃ好みの小説です…！更新待ってます！ (2022年3月2日 4時) (レス) id: 64bb885ea9 (このIDを非表示/違反報告)
じゃがいも男爵 - 天霧さん» 天霧様、コメントありがとうございます✨返信が遅くなり申し訳ございませんでした💦無事合格致しましたので、これからは頻度を上げて投稿します、ありがとうございます！ (2021年12月21日 2時) (レス) id: 13926376c4 (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - 待ってました。受験やら何やらでお疲れ様です。更新待ってます!頑張ってください! (2021年10月11日 14時) (レス) @page15 id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：じゃがいも男爵 | 作成日時：2020年11月8日 2時
