看病 ホークスside ページ24
部屋までついてきてくれた彼女は、ベッドに俺をそっと寝かせてくれた。
｢お仕事の資料もあると思いますけど、私入ってしまって大丈夫ですか？｣という配慮は、俺の仕事をしっかり気遣ってくれていて嬉しかった。
まあ、希癒サンが人の書類を漁るような人でないことは分かっているから気にしてなかったけど。
｢熱計らせてくださいね。
ちょっと冷たいですよ｣
｢ぇ、体温計…買ってたの？｣
｢？ はい！｣
体調を崩しても熱なんて計った試しがないし、自分で買ったこともない体温計。
希癒サンはさも当たり前のように取り出した。
｢ホークスさんのマネージャーですからね。
必要なものは一通り揃えてるつもりです｣
｢…俺には勿体ないコをマネージャーにしちゃったなあ｣
｢普通ですよ笑｣
ピピ、と軽い音が鳴って体温計が抜き取られる。
と同時に、俺の腕を押さえてくれていた希癒サンの温かい手も離れて、急に寒くなった気がした。
｢あー…。これは、一週間お休み頂いてて良かったですねえ…｣
｢そんな？｣
｢そんな、です。
ホークスさん今寒いですか？｣
｢ちょっと｣
｢じゃあまだ熱上がるかなあ。
お布団増やしましょうか。あと風邪薬｣
自分の身の回りに誰かがいる、というのは苦手なはずなのに。
なんでこんなに落ち着くんだろう。
｢ポカリ飲めますか？｣
｢うん、ありがとう｣
飲みやすいように刺してくれたストロー。
｢冷えピタどうしますか？｣
｢あー…｣
｢あれ、冷えピタ苦手ですか？
タオルにしましょうか｣
面倒なのにわざわざ準備してくれた濡れタオル。
｢頭痛いならアイスノンした方が楽かもしれないですね｣
｢ぁ、ごめん。重いでしょ｣
｢いいえ。頭上げるのしんどいですよね、ごめんなさい｣
頭痛を察して、ゆっくり頭を持ち上げてセットしてくれたアイスノン。
｢バタバタしてごめんなさい。
何かあったら教えてくださいね。おやすみなさい｣
｢…っ、｣
｢ふふ、今晩はここにいますよ｣
安心する言葉と、優しい顔。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿全部好きだ。
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森田真月(プロフ) - かなさん» コメントありがとうございます🙇♀️ 更新お待たせ致しました…！ (5月14日 16時) (
レス) id: 7b12b1cfeb (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - この作品めちゃくちゃ大好きです‼︎‼︎応援しています！ (2023年4月17日 3時) (レス) id: a32747b1ee (このIDを非表示/違反報告)
森田真月(プロフ) - 夏蜜柑さん» コメントありがとうございます！嬉しいです…！ありがとうございます😭 (2022年12月25日 21時) (レス) id: 7b12b1cfeb (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑 - 初めまして。ホースクが好きでこの作品も大好きです、この作品に出会えてよかったと思ってます✧˖°続き楽しみにお待ちしています！ (2022年12月25日 1時) (レス) id: dd9c73cc8a (このIDを非表示/違反報告)
森田真月(プロフ) - コム＠やる気帰ってこいさん» わざわざコメントありがとうございます😭 書く気力になります…！ (2022年11月25日 21時) (レス) id: 7b12b1cfeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：森田真月 | 作成日時：2020年8月19日 20時
