おはよう ホークスside ページ10
「え、」
朝。
いつもと違う部屋。
自室でも事務所でもない。
昨日…昨日は…
あ。
「…まじかー」
初対面の人の家で一晩を越した事に気づき、頭を抱えた。
取り敢えず、起き上がろう。
むくり、と起き上がると、額からヒラリとタオルが落ちた。
あれ、と辺りを見回すと、俺はきちんとベッドで寝ていた。
ご丁寧にも、掛け布団の上に毛布までかかってる。
昨日の最後の記憶はソファーだったはず。
ｶﾁｬ
遠慮がちに、部屋の扉が開いた。
「「あ」」
「起きたんだ、ホークス」
入ってきたのは弘樹クンだった。
「ここ、弘樹クンの部屋？」
「そ。残念だったな、姉ちゃんの部屋じゃなくて」
「君は俺のこと何だと思ってるの」
「たらし」
「うわ、失礼」
チラリ、と目をやると、弘樹クンは制服。
ってあれ。
「弘樹クン、雄英高校の生徒なの」
「ん？あー、そうだよ。雄英高校1年Ａ組。ヒーロー科」
「へえ。おねーさんも雄英高校出身？」
「いや？姉ちゃんは坂上高校出身。姉ちゃんはカウンセラー昔から目指してたし。姉ちゃんの個性、戦闘系じゃないしね」
希癒サンの個性。
そういえば昨日、希癒サンが個性の使用許可とか何とか言ってたような気がする。
「ねえ、おねーさんの個性って何？」
「あ、姉ちゃん言ってなかったんだ。姉ちゃんの個性は『癒やし』。相手の手を握ると、安心と落ち着きを与えられる。母さんの個性だ」
あぁ、だから昨日、急に体の力が抜けたのか。
「弘樹クンは？どんな個性なの？」
「俺？俺は『大樹』。木を操れる。木を生やすのもできるよ。俺は父さんの個性」
「強そうだね」
ｺﾝｺﾝ
「弘樹？ホークスさん寝てるんだから鞄持ったら早く出てきてね」
「姉ちゃん。ホークス起きてるよ」
「え、そうなの？入って大丈夫ですか？」
「うん、どうぞ」
ｶﾁｬ、とまた遠慮がちにドアが開く。
「おはようございます、ホークスさん。すみません、うるさかったですか？」
「いや、俺が起きてから弘樹クン入ってきたから」
「そうですか。よかったです。まだ眠ければ寝ててくださいね」
「ううん、大丈夫。自分でもビックリするくらいグッスリだったから。もうスッキリ」
昨日まで鉛みたいに重かった体が、嘘みたいに軽い。
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森田真月(プロフ) - huji山さん» 教えていただきありがとうございます🙇♀自分がアホすぎてビックリです。3話の方で触れさせていただきました。 (1月8日 17時) (
レス) id: 7b12b1cfeb (このIDを非表示/違反報告)
森田真月(プロフ) - 花帆さん» わあああ！？ごめんなさい！！4年も経ってしまっている!!!通知が来なかったようでお返事しておりませんでした。申し訳ないです。コメントありがとうございます！ (1月8日 17時) (レス) id: 7b12b1cfeb (このIDを非表示/違反報告)
huji山(プロフ) - すっごく面白いんですけど、ホークスの事務所は九州で雄英は静岡なのになーと思いました笑 (1月7日 22時) (レス) @page32 id: 704ce5ae45 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 更新ありがとうございます！続きも拝読できて嬉しいです！かっちゃんが塾の生徒なのも、すっごくおいしいです(o>ω<o) 続編も楽しみに応援しておりますね♪ (2020年9月15日 4時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
森田真月(プロフ) - りんさん» ごめんなさい、コメント頂いてたのに気づきませんでした…！ありがとうございます！ (2020年8月20日 11時) (レス) id: 027035f0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：森田真月 x他1人 | 作成日時：2020年1月3日 22時
