寄ってって ホークスside ページ6
「？いいえ」
「姉ちゃん…」
「…ウン。ハッキリ言うね」
「あ、違います違います！そういう意味じゃなくて！」
じゃあどういう意味なの笑、と聞き返そうとして辞めた。
だって多分、彼女も分かっていないから。
「その状態では帰せません。だから引き止めました」
「ん、なになに。どういうこと？」
「送って頂いている最中、何度かフラついていらしたので」
「えー。気のせいですよー」
ギクリ、と、肩が跳ねるのを慌てて抑えた。
…バレてたのか。
「お節介かもしれないですけど、どうぞ上がっていってください。少しでも体調が良くなるまで」
「おねーさん大たーん」
「え、はあ、？」
「あー…、ホークス。姉ちゃんさ、そういうの疎いから」
「…うん、そうみたいだね」
「ホークス、いいよ、上がっていきなよ。姉ちゃん送ってくれて感謝してるし」
「弘樹クンいい子だね」
「姉ちゃん一人で暮らしてたら絶対反対だし、姉ちゃんに何かあったらヒーローだろうがぶっ潰すけどね」
「怖いよ」
「あの、寒いですしどうぞ？」
先に玄関を開けて待っていた彼女は、俺らを不思議そうに見つめている。
「いや、ほんと大丈夫。俺ヒーローだし、ね」
「ヒーローだって人間じゃないですか」
「___え」
「ヒーローだからって言うのは、理由にならないですよ。人間なんですから、疲れるし、体調悪い時だってそりゃありますよ」
そんなこと、言われたことなかった。
素直に、嬉しかった。
俺は、もしかしたら、No.2ヒーローである事に、意外にもプレッシャーを感じていたのかもしれない。
「うーん。気持ちは嬉しいけどねえ。親御さんビックリだよ」
「あぁ、うちは、」
「「姉弟で2人暮らしですよ/だよ」」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2222人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
森田真月(プロフ) - huji山さん» 教えていただきありがとうございます🙇♀自分がアホすぎてビックリです。3話の方で触れさせていただきました。 (1月8日 17時) (
レス) id: 7b12b1cfeb (このIDを非表示/違反報告)
森田真月(プロフ) - 花帆さん» わあああ！？ごめんなさい！！4年も経ってしまっている!!!通知が来なかったようでお返事しておりませんでした。申し訳ないです。コメントありがとうございます！ (1月8日 17時) (レス) id: 7b12b1cfeb (このIDを非表示/違反報告)
huji山(プロフ) - すっごく面白いんですけど、ホークスの事務所は九州で雄英は静岡なのになーと思いました笑 (1月7日 22時) (レス) @page32 id: 704ce5ae45 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 更新ありがとうございます！続きも拝読できて嬉しいです！かっちゃんが塾の生徒なのも、すっごくおいしいです(o>ω<o) 続編も楽しみに応援しておりますね♪ (2020年9月15日 4時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
森田真月(プロフ) - りんさん» ごめんなさい、コメント頂いてたのに気づきませんでした…！ありがとうございます！ (2020年8月20日 11時) (レス) id: 027035f0ff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：森田真月 x他1人 | 作成日時：2020年1月3日 22時
