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最終選別 ページ10
いよいよやって参りました最終選別。
胸が高鳴っております！恐怖で。
「れ…師範！行って参ります！
んん！？」
煉獄さんに挨拶するや否や玄関先で抱きしめられてしまった。
「A…君が無事帰って来てくれる事を 心から願っている」
耳元で言われた物だから、顔を真っ赤にしてしまったと思う。
煉獄さんの大きな背中に手を回して抱きしめ返した。
「必ず戻ります 無事帰ってきたらまた抱きしめて…欲しいです！」
何を言ってるんだ私は！
それでも煉獄さんは眩しいくらいに笑って「もちろんだ」なんて言ってくれる。罪深い。
期待に応えなければ。
過去の自分に打ち勝てA。
私は最強！
自分を鼓舞して、煉獄家を後にした。
先の最終選別にて既に蜜璃ちゃんは鬼殺隊に入隊している。
その事もあってか私は少し焦りを感じていた。
藤襲山に着いたのは夕刻だった。
文字通り、紫色の藤の花が美しく咲き乱れて居る。
男女比率は圧倒的に男子の方が多い。
藤の花に囲まれたこの山には鬼が放たれて居る。
その中で７日間生きる事が出来れば合格というのが、この最終選別の条件だ。
「よーし…行きますか！」
地獄の7日間が幕を開ける。
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作者名：こあら。 | 作成日時：2021年6月25日 22時
