下弦の弍 ページ18
「煉獄さんが戦っている鬼は強いの！？」
時限爆弾の解除を行いながら私は蜜璃ちゃんに問う。
鬼は下弦の弍。
銃を沢山体内から出すことが出来るらしい。
なんだか狂気じみているなと思った。
最後の時限爆弾を解除し、煉獄さんが鬼と戦う方へ走る。
「無事で居て…！！煉獄さん！！！」
「炎の呼吸 玖の型！！奥義…！！！
煉獄！！！！！」
私達が駆け付けた頃には、煉獄さんが奥義を鬼にくらわせて居るところだった。
「やったのか！？」
勝敗は！？
鬼が消え失せた。
煉獄さんが倒れそうになるのを私と蜜璃ちゃんが支える。
「やった…十二鬼月を倒した！！これで煉獄さんは
柱に…！！」
「煉獄さん！！すごい…！！私たち勝ったんですよ！！」
煉獄さんは血だらけで瀕死の状態だったけど、そのまま蝶屋敷に運ばれた。
「ん…」
「煉獄さん！起きましたか？今 しのぶさんを呼んで来ますね！！」
十二鬼月との戦いの末、気を失っていた煉獄さんが目を覚ましたのでしのぶさを呼びに行こうと私は椅子から立ち上がるが、煉獄さんに腕を掴まれ阻止された。
「A…！君が無事で良かった」
そんな言葉に私は静かに椅子に座り直した。
「それより煉獄さん 改めて柱への昇進おめでとうございます！信じてましたよ」
煉獄の手を握って、私が最終選別から帰還した際に煉獄さんが掛けてくれた言葉を贈った。
「うむ！ありがとう！これでまたAを守れる様に頑張れるな！」
そうやって笑っては折れた骨の痛みに悶えていたのだった。
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作者名：こあら。 | 作成日時：2021年6月25日 22時
