傍から見れば ページ15
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最近ふっかがスマホを見ながらニヤニヤするようになった。長袖をめいっぱい伸ばし、口元を手のひらで覆い隠しているけれど目元が三日月型に変わるから隠せていない。
「なあなあ、阿部ちゃん」
あいつ絶対彼女できたよな。佐久間が俺に耳打ちした。
「できたね」
そうなると重要になってくるのがお相手だ。最近加入してきた3人を除き、SnowMan6人は皆ふっかの好きな女の子の正体を知っている。
ジャニーズに入る直前、別の事務所で子役をしていた照が出演したというミュージカルの主演であり高校の同級生。ふっかとは先輩後輩にあたる。
お正月の滝沢くん主演の舞台では俺以外のメンバーが2回、俺は1回共演している。歳は同じだったり1つしか変わらなかったりするけれど、キャリアには雲泥の差がある。俺らはまだデビューしていないけれど、その子はつい最近とある演劇大賞の最優秀女優賞を受賞した。最年少での受賞だった。
数年前には、江戸時代末期から大正にかけて大阪を拠点に活動した実業家の女性の生涯を描いた朝ドラで主演を務めた。このドラマは彼女にとって大当たりで、元々評価の高かった彼女がより評価されて舞台にドラマに映画に引っ張りだこになった。
だから彼女が俺らを見捨てずに仲良くしてくれるのが不思議で仕方がないくらいだった。
「やっぱ藤やんなのかな？」
佐久間がぽつりと呟く。
「Aちゃんだろうね」
「だよなぁ。好きって言ってたもんな」
Aちゃんの気持ちこそ読めなかったものの、ふっかの気持ちは皆で共有していた。
「正直さ、ここ1年くらいの2人ってどう考えても両想いだったでしょ？」
それとなく2人きりにするのも、皆で飲みに行った時は席を隣にするのも俺らなりの気遣いだった。でもふっかは結果を聞かせてくれない。進捗状況すらも秘密、とはぐらかす。
「両想いだったね」
それでも2人だけの世界は確実に構築されていた。その度に照が俺には教えてくれてもいいのに……、と厳つい見た目で可愛く拗ねていた。
「俺さ、思ったの」
佐久間は夢中でスマホを弄るふっかを眺めながら静かに語りかけた。
「藤やんさぁ、心の調子を崩したでしょ？」
Aちゃんは去年、お芝居に熱中するあまりプライベートで不安定な精神状態に陥った。沼にハマったとでも言うべきか。
「最初に気づいたのってふっかだったよね」
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すみ(プロフ) - こんにちは！遂に共演が！興奮してコメントしてしまいました。きっとsns荒れただろうなと……楽しみにしています！ (2023年5月7日 15時) (
レス) @page30 id: 013c7a8c5b (このIDを非表示/違反報告)
あおやなぎ(プロフ) - すみさん» 初めまして。コメントありがとうございます！ 実は考えているところなのです…！ 先のことになると思いますが、気長に待っていてくれると嬉しいです！ これからもよろしくお願いします！ (2023年4月23日 22時) (レス) id: 2272bdf112 (このIDを非表示/違反報告)
すみ(プロフ) - はじめまして！Time goes by拝見しています。2人の掛け合いが 大好きです！いつか番組で共演して仲良しな姿を見てザワつくお話を読みたいです。というか……早く結婚して幸せになってほしい気持ちです。これからも、楽しみにしています！ (2023年4月22日 21時) (レス) id: 013c7a8c5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおやなぎ
| 作成日時：2023年4月21日 21時
