Time goes by 2nd (ページ38)

今日:4 hit、昨日:35 hit、合計:247,229 hit

健康診断？(♡) ページ38

·

辰哉くんは心を開いた人としかお風呂に入らないらしい。SnowManのメンバー、事務所の先輩や後輩。さすがにお母さんや妹ちゃんとは入らないらしいけど、お父さんともたまに温泉に行くらしい。

私もまた、辰哉くんと週に1回必ず一緒にお風呂に入って、沢山お話をする。休みの前の日はネット配信ドラマや映画、面白い動画を観る。長く湯船に浸かって皮膚がふやける、なんてことは日常茶飯事だ。

「Aさんくらいだよ、女の子で俺と一緒に風呂入れるの」

『今私以外の女の子とふっかが入れたら大問題でしょ』

「それはそうだ」

互いにお酒が弱かったり飲めなかったりするせいで、私達が本音で語り合う機会は限られる。

でもシラフで一糸まとわぬ姿で癒されながら話し合える。時には入浴剤を入れて香りを楽しみながら語らう。こんなこと、付き合わなければできなかった。

「じゃあこれも俺の特権だしAの特権だな？」

後ろから抱き締められながら湯船に浸かっていると、色白の両腕が私の胸元にニュッと伸びる。そのまま形の良い両手が私の両胸をそっと包んだ。

『あの、深澤さん？』

ユラユラと山なりの胸を触る。

「ん？」

『何してんの？』

「何って、健康診断？体調管理？」

『どこが健康診断で体調管理なの？』

辰哉くんは何食わぬ顔で私の胸を揺らし続けた。公の場では太すぎず細すぎない脚が好きだ、と言う。それは間違いではないけれど、実は女性の胸にロマンを見出すタイプだ。

「立派な触診だべ？こうやって触ってさ、胸が張ってるとあっ、生理近いな、とか分かるようになっちゃったのよ。俺」

『遂にド変態極めたね』

「A限定のド変態ですよ？」

Aも俺限定のド変態になって、と無茶なことを言い始める。辰哉くん限定のド変態とはなんだ。

『あっ、ちょっと、やめてよ……』

少しでも真面目に考えて隙を与えたのがダメだった。手だけなら充分女の子なその指が私の胸の先を撫で始める。

「お前本当ここ触られるの好きね？」

『好きっていうか、くすぐったい……』

「まぁじで妬けるよね、あのイケおじにいい身体にされてんの。俺が知らない間にじっくり育てられてさぁ……」

俺は嫉妬しない。さっぱりしている。過去の恋愛は気にしない。そんなの絶対嘘だ。本当はヤキモチでねちっこい。あの人が絡んでいるとなおさらだ。