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立派な校門を通って敷地に足を踏み入れた。


隣を歩くお兄ちゃんはいつだって、ほら今日だって視線を集めてる。


そんなモッテモテのお兄ちゃんの横に見知らぬ新入生がいれば自然と注目の的になって。


先輩たちからの視線怖すぎる…。


恐る恐る当たりを見回すと、数メートル先を歩く見知った金色の頭が。


む、気付いて、振り返って…!


そんな念が通じたのかパっと振り返ったその人は私たちを見つけて笑顔を咲かせた。


「先輩!A!」


「「かなてぃー!/かなくん!」」


「わ、偶然〜!Aは入学おめでと〜!!!」


そう言って髪をわしゃわしゃしようとするかなくん、風楽奏斗から急いで距離を取る。


「ちょ、髪はダメ!せっかく綺麗にしてきたんだもん!」


そう言うと、あぁそっか、なんて素直に謝ってくれる。


きっと悪気なんてなく無意識に撫でてくれようとしたんだろうな、ちょっとだけ申し訳ない。


「かなてぃー、俺のならええぞ」


「えー!んじゃ先輩よーしよしよし!」

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作者名:Lilly | 作成日時:2023年7月17日 23時

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